「学びの森」

2015年7月10日

「学びの森」
~ビオトープは発見の連続!~

 未だ梅雨が抜けきらない日々が続いています。湘南学園小学校の「学びの森」~ビオトープも早く強い太陽が輝き、湘南の風が吹いてくれるのを楽しみにしている動植物がいっぱいです。1階の正面玄関を突き抜けた先に広がる「学びの森」と呼称しているビオトープは、ここ藤沢・鵠沼地域の生き物たちが集まることを目標として設置されました。近くにある蓮池を模して「ミニ蓮池」もつくり、鳥の巣箱やトカゲの棲家もあったりもします。地下水により絶えず循環する水辺の環境づくりは現在も途上にありますが、そこにはトカゲ、セキレイ、キアゲハ、イトトンボなど多くの生き物が集う場になっており、子どもたちの姿が絶えません。子どもたちの多くがあっというまに、虫好きになってしまうのです。

 「学びの森」の奥、1年生と2年生の教室に隣接する空間には、多くの農作物が栽培されています。これからいよいよ夏の力強い太陽が降り注ぐ頃には、キューリ、トマト、ピーマン、トウモロコシ、サツマイモたちが、グングンと大きくなり、「藤沢野菜」として色合いや風味も増すことになるでしょう。こうした豊かな地元ならではの自然環境を保全することは、大変大事なことですが、同時に子どもたちにとってもうれしいことに違いありません。こうした自然環境の維持発展のためには、日頃からエコスクール委員会等をはじめとした不断の取り組みが求められるのです。

 昨年のことになりますが、この「学びの森」の夏は、大合唱から始まりました。大きな蛙が主としてあらわれ、蛙たちの鳴きっぷりに悩まされたのです。自然環境と「騒音」の狭間に大いに悩んだのですが、この難問はあっけなく幕切れとなりました。というのも、「学びの森」の大合唱が無くなったからです。カラスやトビなどに狙われたようでした。蛙を減らすために一部の植物を伐採したところ、隠れる場所が無くなり蛙たちは食べられてしまったのでした。近隣の方々に迷惑をかけていた分安堵するとともに、何とも寂しい感じも少ししました。

 今年も、動植物がすくすくと育ち、命のドラマが学びの森で見ることができます。7月の終わりにエコスクール委員会による、「学びの森」の整備が予定されています。この取り組みが終わると、いよいよ夏休みが本格始動します。