先生、あのね…。

2016年4月23日

「挨拶だけはしてね。」は、両親からの教えです。
 
短いことばですが、
「挨拶を自分のものにしておけば、将来困ることはないからね。信頼される人になるよ。」
「人として認められるからね。」
と、小さい時から『挨拶をする子』として、褒められて育ちました。
 
今週は、
「おはようございます。」と、元気に挨拶をした後に続く「子ども達のことば」に注目して、7時30分から8時10分までの40分間の「朝の挨拶」を楽しみました。

男の子:「校長先生、あのね…。今日鵠沼海岸から一人で来たよ。初めてだよ。」

女の子:「先生、あのね…。もう一人で来れるよ。」

女の子:「先生、あのね…。私はまだダメ。一緒に来る…。」

上級生:「先生、あのね…。私、斜め前の家の子を連れて来ているんだ。お隣さんの○○ちゃんが、中学生になったから、私が連れてきているの。」

末っ子の男の子:「あのね…。駅からね…、お兄ちゃん達遅いから…、先に来ているの。」

男の子:「…一人で来ました。本鵠沼から歩いてきました…。」

女の子:「学校に来たよ。学校は楽しいね…。今日はどんな楽しいことがあるかな~、楽しみ…。」

女の子:「お父さん、もう帰っていいよ。」
父:「もう、ここでいいよと娘が言うんですよ。先生、寂しいなぁ。こうやって自立するのですか?」

はい、そうですね。今週も保護者の皆さま、お父さん、頑張りましたね。
お陰さまで、子ども達は「安心して学校に来る」ことが出来ています。
良かったです。
やがては、一人で来れますから、大丈夫ですよ。
今は、一緒に登校できることを、楽しんでください。大丈夫ですよ。

2年生もお兄さん・お姉さんとして、うんと頑張っています。
見本となっています。


 写真のように、いつもきっちりと立ち止まって挨拶をしてくれる1年生もいます。
 
「挨」は近づき、迫ること。
「拶」は擦り寄ること。つまり人の心と心が近づくことをあらわしているそうです。
 
 いずれも単純で短い言葉ですが、相手への敬意と自分の立場をわきまえる謙虚さが含まれています。
そして今の社会の中で、これをきちんと教えられる場として、学校の役割もありそうです。
 
私も「心と心が近づくように」挨拶します。
では、「いってらっしゃい。」