授業参観。私の思い出…その2

2016年6月13日

 授業参観は、「我が子に近づく」絶好の機会です。そして、「親も真剣に学べる場」ではないでしょうか。
 
 我が子の授業参観は今でも覚えています。
 
 学校に着くと、子どもと同じ空気を吸っていることが嬉しくて、感じとり、アンテナも張っていたと思います。授業のチャイムが鳴るまでは、グラウンドや下駄箱、廊下の掲示物、職員室の雰囲気など、校舎内をとにかくウロウロして、学校という空間を楽しんでいました。子ども以上に興奮している自分を抑えることが大変でした。

 ちなみに私は、チャイムと同時に率先して我が子のクラスに入る親でした。クラスに入ってから、居心地の良い場所(落ち着く場所)を静かに陣取っていましたね。そして、教室内の掲示物を隅から隅までじっくり見て、クラスの雰囲気に浸るのです。知り合いの保護者とは挨拶を交わす程度にして、子どもと同じ年頃の気分になり、授業が始まるのをワクワクしながら待っていました。おしゃべりタイムは、授業が終わってからの楽しみにしていました。娘のお友だちからは「○○ママ来たよ。予想通りだね。」と、よく言われたものです。
 
 授業中は、先生の話を聞き漏らすまいと耳を立てて、板書までメモしていました。教室に入って、堂々と授業を受けることが出来るのですから、同じ職業の私にとっては最大のチャンスというわけです。「授業を眺めるのではなく、自分が入り込むことで、子どもに近づける」そう思っていました。

 同じ時間、同じ空間を共有して「子ども目線で一緒に考え、躓きや気持ちをわかりたい」と思っていたので、非常にありがたい時間でした。

 親が真剣に授業を見ないで、子どもが真剣に勉強するわけがありません。それほど貴重な機会と捉えていたので、国語でも社会でも教師の言葉を聞き漏らすまいとメモをして、後で子どもに聞くこともありましたね。
 

 
 土曜日の授業参観後、親子で学校から帰る姿を見て心で叫んでいました。

「今が大事な時間なのですよ。」

と。