表現① ~日本の良さを教えたい~

2016年9月16日

 将来を担う子ども達に、「日本の良さを伝えたい」。

 日本の良さを知って欲しいという思いで、今年で26回目を迎える「表現」。小学校に赴任したその年から、私自身「日本の踊り」に魅せられ、民舞に取り組んできました。
 
 当時、一緒に体育を教えていた瀧川先生からも「やりたいことがあったら、やって良いよ」と後押しされました。小山先生から教育の本で民舞研修を教えていただき、樋口先生からは、気持ちよく研修の許可を頂き、秦先生は、「湘南学園小学校に新しい風を吹かせて欲しい」と言われ、先生方皆さんが新しい民舞への取り組みを応援してくださいました。ですから、新しいことへ気持ちよくチャレンジすることができたことを覚えています。
先生方にも民舞研修会を行い、一緒に踊っていただいたこともありました。
 
 日本は資源が乏しいので、近い将来、海外で働く人も多くいるわけです。海外で日本の特徴や良さを伝えるために、英語で話すことが難しくても身体で体得したことのある子どもは、身体が覚えていますから何とかなるわけです。

 海外に行っても物怖じしない子であって欲しい。堂々として活躍して欲しい。そんな時、日本の伝統である踊りが踊れたら、つたない英語でも日本のことをわかってもらえる、と思いました。

 海外で暮らす時に、日本の踊りを通して、「日本の伝統・民衆の願いや想い、これらを全身で踊って表現できる人になって欲しい。」そんな願いが、私にありました。

 それからは、毎年夏休みになると日本中を車で駆け巡り、現地の踊りに触れて実際に踊り、住民から聞き取ることが楽しみに変わりました。白・ピンク・紺地の浴衣を定番として持参し、10年間で全県制覇しました。

 県ごとに思い出はありますが、やはり東北のお祭りと北海道のアイヌの踊りは圧巻でした。何度も足を運ぶことで、現地の人のように踊ってみたいと、私が惚れ込んでしまったのだと思います。

 (次回へ続く)