表現② ~26年目の表現~

2016年9月21日

 金曜日の続きです。
 
 各地で学んだ経験を活かして、小学校ではとにかく踊りまくりながら、日本の踊りを子ども達全員に教えることのできる喜びを感じていました。中高で創作ダンスを教えた経験から、小2は花笠音頭での創作をグループ活動で行わせたこともありました。
 
 5月の「たいいくまつり」は児童会が中心となり「運動種目」を競い合い、10月の「表現発表会」は「体育の授業」の発表として位置づけていました。「たいいくまつり」がひらがなで明記されているのは、子ども目線で、児童会中心となり堅苦しくなく子ども達の発想を大事にする意味があります。
 
 「表現」が漢字なのは、教科としての位置づけとして、日本の踊り「民舞」の発表の場としたわけです。全身を使って、一人ひとりが自分なりに表現することをねらいとしているからです。

 1年目は、全校で山形県の「花笠音頭」を2重の大きな円になって踊りました。大グラウンドが花笠でいっぱいになり、それはそれは花が咲いたように見事でした。
 
 当時は、1学年2クラスで全校で12クラス。全クラスの体育を瀧川先生と私で分けて教えていた時代。1~6年生までの全クラスに関われるので、やりたいことがあればできる時代でした。私学としての良さ・独自性にも繋がりますから、校長先生をはじめ先生方も理解し協力してくださいました。
 
 また当時は、月曜日は「校長集会」・水曜日は「体育集会」・金曜日は「音楽集会」と週3回も集会を行っていましたから、専科としての発表の場も多くあったわけです。

 民舞を見て
「これを踊ってみたい」と、土日に名古屋での研修会へ参加し、2日間で得た「花笠音頭」「ソーラン節」「御神楽」。低学年(1・2年)は花笠音頭、中学年(3・4年)はソーラン節、高学年(5・6年)は御神楽、そして1年生から6年生まで全校で「花笠音頭」を踊ったのが、初年度のことです。
 
 「ヤッショ マカショ…」と、今年も子ども達の元気な声が校舎に響いています。26年目を迎える今年、伝統をつくってきた先生方と卒業生の想いを重ねて、今年も農民や漁民の思いや生き様に触れて、踊ることが伝統となっています。