節分本番 七輪体験~昔のくらしと生活~

2017年2月3日

 「学校は全部楽しいよ。今日の3・4時間目に七輪で火をおこすので来てください。」
と、3年生の女の子に誘われました。また、

「うちわが見当たらなかったので、扇子を持ってきました。お母さんに持たされました。」
という子もいて、朝からうちわに反応して話が盛り上がりました。
 
 七輪と言えば「火おこし」。3年生の社会で「昔のくらしと生活」についての学習をしています。ですから、昔の生活体験をするために七輪で火をおこし、お餅を焼き、みんなで食べる企画を楽しみにしていました。

 今ではスイッチ1つで火がつき料理ができますが、昔は火をおこして、それから料理をしたりお風呂を沸かしていたわけです。朝から晩まで土間で「火の当番」をしていた話を母から聞いたことがありました。
 
 今日のピロティの下は、風が強くてなかなか火がつかず、七輪を段ボールで囲ったり、うちわで風を送ったりと班で相談し工夫して火をおこしていました。時間が過ぎ、ちょうどいい火に仕上がってお餅を焼いていた時、

「私のお餅がない。」
「間違えて友達の焼いているお餅を食べてしまった。」
「落としてしまった。」
など、それなりのハプニングが数件ありました。
 
「お餅なら、先生持っているよ。お正月に私が餅米から作ったお餅が学校の冷蔵庫に入れてあるよ。」
と持ってきて解決。突然のことでしたが皆ビックリ。早速、お餅が七輪の上へのって、役に立ちました。

「子どもたちも校長先生が作ったお餅だ。」
と気合いが入ったようで、また七輪を囲んでワイワイガヤガヤ真剣に焼いています。なんといい時間でしょう。

「先生、出来たら校長室に呼びに行きますね。」
とハシを渡してくれた優しい男の子もいます。待つこと数分。別の二人の男の子が呼びに来てくれました。みんなの笑顔が最高!協力しなければ生きていけないこの時代、今日は“みんなで力を合わせること=協力”を体験し学びました。

「餅が小さいの大きいの言うな。」
「そんなこと先生に言うな。おこるなよ。」
など、子ども同士で解決しようとしています。そのまま食べたり、醤油やきなこをつけて食べながら、「美味しいね」と全員が笑顔。それは頑張って火をおこしたからかも知れません。

 喧嘩をしそうな時は、七輪生活が良いです。朝昼晩の3食を七輪を使って作る生きた授業も賛成です。今日は、大満足で私のお腹も心も満たされています。
 
 ところで、「豆まき 本番」の2月3日の今日は、お家で恵方巻きを食べるのでしょうか?
 今朝の登校時に、優しい鬼・アフロヘアーの鬼・金棒を持った鬼などの掲示を見ながら、今までに出会った鬼の話を聞きました。泣いてしまうほどこわい鬼もいたとか。

 先日、中休みと昼休みに「鬼ちゃんからの挑戦状」を受けた1・2年生が、アフロの鬼を倒した話。金棒の鬼をやっと倒した話。鬼ちゃんはなかなか強かったようです。集会委員の活躍で、楽しい思い出の1ページになりました。