ひなまつり ~雛祭りへ~

2017年3月3日

 3月3日。今日は「ひなまつり」。保育園の時に、着物を着て「あかりをつけましょ ぼんぼりに…」と、扇子を持って踊った時の緊張感と嬉しさ、恥ずかしさを今も覚えています。

 そして、母のタンスの一番大事な引き出しの中に、その時の扇子が入っていたことに気づいた日の驚きも身体が覚えています。ハッとして、細胞が一瞬にして起きてしまったような感覚。その母も施設で雛祭りの唄を歌ったのかしら? お昼ご飯・夕飯は何を食べたのかしら? 「老いる」ことに向き合い、年とともに、また違う意味での3月3日を迎えました。

 キュウリを塩もみにし、卵を焼いてちらし寿司に彩り、めで鯛、ハマグリのお吸い物、茶碗蒸しで盛大にお祝いをした育休中。余裕ある生活での丁寧感。忙しくてもとにかく並べて彩る食卓。色々な年の雛祭りがあるわけです。

 今朝、私はハッピー気分でした。朝の「おはようございます」の挨拶の後、4年生の女の子が「先生…」と、私にそっとくれたものがお雛様と内裏様。特に何か話すわけでもなかったけれど、心が温まりこみ上げてきました。「ありがとう!」
「お雛様は、右側? 左側?」「うちのおひなさんは、右だよ。」「私のお家も右にいたよ。」
自分のお家のお雛様を思い出しながら、アドバイスをくれる女の子たち。流石(さすが)です。

 そしてデビュー。登校してくる皆さん一人ひとりに何か呼びかけるように、ちょこんと座って、今月(3月)は、見守ってくれます。
温かいね。

 午後は、2年生の劇を観ました。明日が本番。歌ったり踊ったり、みんなの成長から目が離せません。親になって知る感情。この年度末は、一日一日、グンと子どもが成長をする時。お見逃しなく、またお楽しみに。

温かいね。