「卒業式 希望を胸に 旅立とう」~修卒業式~

2017年3月18日

  本日の修卒業式をもちまして、湘南学園小学校の2016年度、1年間の教育活動が終了いたしました。
 
 今年の集大成である修卒業式。6年生との最後の時間、一人ひとりの頑張る顔をジッと見つめ、歌声を心から聴きました。子どもたちの成長をあらゆる場面で感じ、とても嬉しい時間、感動の連続でした。大変なことがあった分、嬉しさは計り知れません。頑張った分だけ、涙も溢れます。今日は、子どもたちから沢山のエネルギーをいただき、励まされました。
 
 校長からの言葉を色々考えましたが、やはり震災の時の大変だった時のことが浮かんでくるので話しました。一部、ご紹介します。

  ~今年の修卒業式は、
      特別な思いがあります~

 東日本大震災から6年の月日が流れ、一つの節目を感じます。最高学年の6年生は、学校生活のあらゆる場面でリーダーとなり、「学校の顔」として期待に応える活躍をしてくれました。88名の6年生に卒業証書が手渡せることを、大変嬉しく思います。

 思い返せば、6年前の2011年3月11日、「東日本大震災」とそれに伴う原子力発電所の事故により、社会全体が大変な不安と悲しみのどん底にありました。

 その時、年長さんだったのが今の6年生です。あの時、「家から離れた私立小学校に、こんな小さな子を通わせるわけにはいかない。残念ですが、近くの公立小に変更します」と、入学をキャンセルする家庭もありました。保育園や幼稚園での卒園式ができないまま、入学式を迎えた人もいたかも知れません。本校でも、2011年3月は、修卒業式という形でのお別れができませんでした。

 4月の入学式当日、1年生になったばかりの皆さんの手を握りしめ、保護者の皆さんは、誰よりも強い信念を持って、本校への熱い思いと期待を胸に、お子様と一緒に湘南学園小学校の門をくぐったことでしょう。

 今、6年間の小学校生活を終えて卒業される6年生一人ひとりの誇らしげな「輝く笑顔と力強さ」が印象的です。

 終わりに、短歌を詠みました。

「卒業式 希望を胸に 旅立とう」
 
 「夢はつかむもの」「素直な心」は大人も子どもも大切です。思春期を迎える子どもたちですから、難しいこともありますが「素直な心」を持ち続けてほしいと思います。
 
 6年生の皆さん、卒業おめでとうございます。
 
 2016年度の校長日記も最終号。応援してくれる人がいたから、毎日続けることができました。
 本当にありがとうございました。