1学期の終業式 

2017年7月21日

 「見通しをもって」過ごそうと、朝から一週間の予定、今日の予定、あと何日?など、ピロティ前の壁に掲示物を貼ることで見える化し、子どもたちに呼びかけてきた1学期。無事、1学期の終業式を18日に終え、ホッとしています。

 見通しをもてるように、我々大人が何をしてあげたでしょうか?「自ら考え、自ら行動できる子」になってほしいと願って、呼びかけ続けた1学期でしたが、反省することも多々あります。
 
 終業式は、長い夏休みに入る前に校長が子どもたちと直接お話できる絶好の場です。そして、1年生にとっては初めての終業式でもあるわけです。立ったり座ったり、目を閉じて考えさせたりと、変化を持たせながら6歳から12歳の子どもが聴けるような工夫をして話してみました。

 まず、1年生から6年生まで年齢差がある中で、今日1学期の「終業式」を迎えたということ。「終業式」という式典について話しました。
 学校では、学業の終業にあたって行う式典であること。一般にそれぞれの学期の終了日に行われること。今日がその日であり、「節目」であること。この後にクラスに戻り、担任の先生から「のびる芽(通知表)」やその学期の間の提出物、テスト、製作作品などの返却を受け、夏休みの宿題を確認し、夏休みの過ごし方、生活上の注意の話などを受けることを伝えました。
 

 そして、2つのことを話しました。

 1つは「1学期のふりかえり」。4月から7月まで、75日間学校に来たことになります。大雨の日も風が強い日もあって、大変な日もありましたが、雨にも負けず、風にも負けずに頑張って来た人がたくさんいました。遠くから早起きで、頑張ってきた人もいました。頑張って登校してくる皆さんを見て、先生も嬉しい気持ちになりました。

 1学期がんばれたことを思い浮かべてみましょう。頑張ったことはどんなことでしたか?一所懸命できたことを、考えてみましょう。頑張れなかったこと、もう少し努力が必要だったことは何でしょう。浮かんだことは、これからやってみましょう。

 この1学期、皆さんの「優しさ・温かい心」に触れることがいくつかありました。「気づいたことを言葉にする」勇気がある子どもが何人もいて、優しい心が響いたので紹介します。

・2年生が1年生の手を引いて、4月は学校探検(学校案内)をしてくれましたね。親切にしてくれた2年生、ありがとう。1年生にとって、2年生は見本です。

・鵠沼海岸のホームでお腹が痛くなってトイレに行きたくなった1年生を連れて行ってくれたのは、4年生の女の子でした。「大丈夫」と言って、一緒に手を繋ぎ、学校まできてくれました。

・4月入学したての1年生の手を引いて、学校まで連れてきてくれたお兄さん・お姉さんが何人もいました。ありがとう。

・転んで泣いていた1年生をおんぶして、学校まで来てくれた6年生もいました。声を掛け、荷物を持って来てくれた人もいます。何人もの人が、そっと手を出して、1年生を見守ってくれています。

・休み時間にケガをした下級生を保健室に連れてきてくれ、優しく話しかけてくれる子どもたちが沢山いました。皆さんの「あっ、そうか」という気づき、気づける人が増えてきたこと、何気ない一言が言える人がいて素敵です。

 お兄さん・お姉さんの温かい心・優しい心が1年生や2年生に伝わり、心に響いた4月でした。「心が温まる」ことが、1学期色々あり、皆さんのことを「誇り」に思います。皆さんには、先生からこの言葉を届けます。

 ~ありがとう~

 
 2つめは夏休みのお話。子どもたちには「充実した夏休み」を過ごしてほしいと願っています。

①「朝」を大事に
「朝」の時間を大事に使い、気持ちの良い「挨拶」を交わすことを心掛け、一日のスタートをスムーズにしましょう。
 
②「夏休み」の取り組みについて
何ごとにも楽しんで「挑戦」しましょう。
夢や希望を実現する人は、コツコツ積み重ねることを楽しんで出来る人、人よりちょっと努力できる人だそうです。
 
③ルールを守る、約束を守る
何ごともルールを守らないと危険な目に遭います。ルールを守ると「安全」です。交通事故に遭わないようにするためには、歩道を歩く、横断歩道を渡る。油断しない、危険なところには行かない。自分で自分の安全を守れる人は、智恵のある人です。


 さて夏休みは、休養・充電の時です。そのためには、親子の触れあいを大切にして、「親子の心が近づく時」でもあります。思い出をポケットに詰め込んで、そして、9月1日(金)の2学期始業式には、全員の子どもたちが元気に登校してきてくれることを願っています。
 
 9月元気にお会いしましょう。