命を守る訓練 ~色々な場面を想定して~
2学期が始まり、今週は「もしもの時に備えて」、命を守るための練習と訓練(防災の取り組み)を集中して行っています。
防災教育でまず頭に浮かぶことは、群馬大学の片田敏孝先生が3年前に本校に来てくださった時に、「色々な場面を想定して訓練を行ってください。」と、教えてくださったことです。このことは、4年前に釜石の元教育長の川崎一弘先生(現:校長)が本校に来てくださった時にも同じ事を話しておられました。
9月1日は「防災の日」。今週4日(月)は「起震車体験(3年)」、昨日5日(火)は「避難訓練」、そして今日6日(水)は「方面別集会と方面別下校」と色々な場面を想定して行いました。
<起震車3年生>
4日は、藤沢市防災対策課危機管理室の起震車に来ていただき「起震車体験」を3年生で実施しました。
防災課の方から、まずは地震の恐ろしさや地震の時の身の守り方などを指導していただき、5~6名のグループに分かれて地震体験となりました。地震が収まるまで身を低くして、しっかりと頭を守ることが一番であるとのお話です。
幼稚園の時に体験した子もいましたが、初めて地震体験をする子どもも多く、大きな揺れの中で自分の身を守ることの難しさを学んでいました。
仲間でお互いに助け合いながら、揺れが収まるまで我慢することが大切であるというお話もありました。また『地震がおさまるまで身を低く、しっかりと頭を守ることが大切』とのお話も伺いました。
<防災訓練>
昨日は、今年に入り第3回目の防災避難訓練の日。朝のHR中にクラスを回っていると、
「防災訓練があるから、校長先生は職員室に行った方が良いよ。」
と、声がかかりました。
「色々なパターンでやりますから。校長が職員室にいるとは限らないでしょ。」
と返事をしました。
「あっ、そうか。」
とニヤリ。子どもと目が合いました。
地震発生対策として、「机の下に潜る」訓練を年間を通して行っています。「自身の安全を確保する」判断が、自らできる子どもたちに育てたいと思います。
相模湾沖で地震が起き、机の下に潜る訓練(津波の心配なし)をしました。9月は今日と26日(火)にも幼・小・中高・事務含めて全学合同防災訓練も行いますので、子どもたちに意識づける月となります。
校内を巡回した先生方から、「異常ありませんでした。」「1年生もおしゃべりなく、防災頭巾も上手に被っていました。」「トイレも確認しました。」「エレベーター内も異常なし。」…など、本番さながら報告をいただき、全員の無事を確認したところで終了しました。
訓練後に、全教室を回ってみると、「おかしも」について丁寧にもう一度話している先生や防災頭巾のかぶり方を指導している先生がいたり、廊下の歩き方を2列で実践して専科教室へと移動したりと、先生方が気づいたことを子どもたちに伝え、考えさせていました。これから先生方からのふりかえり・反省が集まりますので、今後に繋げていきます。
<方面別集会・方面別下校>
安全な通学の仕方について考える「方面別集会・方面別下校」を年3回実施しています。
鎌倉まで一緒に行く先生、湘南台の乗り換えまで、藤沢駅から乗り換えて小田原まで、横浜まで、そして歩きグループと、先生方も各方面に散って安全指導やルール・マナーの確認を行いました。
ねらいは、以下の通りです。
方面別に下校した後、担当の先生から学校に電話での連絡が入り、全グループの解散を確認していきました。学期に1回ですが、リーダー中心に異学年で方面別下校をする貴重な日となりました。安心して登下校できるように、保護者とスクラム組んで進めていきます。