第2回教員研修 ~ICT~

2018年6月7日

 校長日記を書くことで、アンテナを張る生活になりました。「教育の情報化」と言われている現代、「目的」があると、確かにICTを使いたくなります。本校でも2012年の新校舎建設から、メディアを使っての授業を本格化させ深めてきました。そして今日は、2人の講師の先生からICTを使うことで「学びが個別化できる」ことを学びました。
 ・デジタルを学習に入れると、その瞬間に〇×がつく。
 ・間違いがどれくらいあるのか、瞬時にわかる。
 ・みんなが、今、何を考えているかがわかる。
など一例ですが「なるほど」の連続。どのような場面でICTを使ったかの発表では、実践例の共有ができました。

【1】体育の授業で、動画ICTは効果的であることも話題になりました。側転をしている本人は、自分ではどのように側転しているのか見えないという話で、懐かしく思うことがあります。

 体育で鉄棒やマット運動の様子をビデオ(動画)に撮り、子どもたちに見せる授業は得意でした。特に、本校の自慢である「表現」を教える授業では、太鼓の音を録音して流しながら、教師(私)の踊りの前撮りをしていました。
 授業中は、小ホールのスクリーンの大画面に自分の踊りを動画で映し、小刻みに紹介。隊列を変化させながら、全員が一番前になるまで、何度も何度も連続で踊ったものです。
 「ひたすら踊る」時間も大事で、子どもたちの踊りをビデオに撮りながら教えていましたから、記録に残ってしまうという緊張感がお互いにありました。振り返りには最適の動画。若いころは、自分の授業を撮りながら、発問・踊りの研究をしたものです。そして、表現の発表が終わると、子どもたちに動画で見せて振り返るのです。
 教師を抜くほど、踊りが上手だった女の子の顔が2人浮かびます。モデルを教師から、子どもに変化させた時の嬉しさは鮮明に覚えています。教師を抜いた瞬間を感じ取ったその子は、今、親となり本校の保護者となって戻ってきました。うれしい限りです。

【2】今日の研修で面白かったのは、ゴーヤのツルの伸びを午前中観察したものを早送りで見せてもらったことです。1年生のクラスで盛り上がったと聞きましたが、「オー」と先生方も目を見張り、ツルの伸び方の変化を視覚的に確認しました。まさに生きた授業。「発見」がある授業を受けさせてもらいました。
 アナログとデジタルを使い、デジタル使用の幅も広げたくなりましたが、アナログとデジタルの2つを分ける必要もないことも学びました。

 真剣に聞いて・考えて・output。あっという間の90分で「えっ、もう終わりですか?」と時計を見ました。いつの間にか夢中に。こういう感覚は久しぶりで爽やかです。受け身でなく、自ら考え、人と語り、発見がある研修会でした。

 認められたり、お互いの思いがわかったりすることは、楽しいことですね。先生方も児童の気持ちになって、「気づくきっかけ」にもなりました。次の教員研修が楽しみです。