朝の出来事 ~ヘビ~

2018年6月12日

「ヘビ持ってきました。おはようございます。」
と、教え子のお母さんが大きな入れ物を持って、登場しました。ピロティにいた子どもたちが吸い寄せられるように、ケースの周りに集まっていきます。
「どうしたの?」
「どこにいたんですか?」
「お友達の家にいてね。つかまえてあげたんだよ。」
「怖くないんですか?」
「大丈夫。かわいいよ。」
「大きいなぁ。」
「アオダイショウだよ。」
「こわい。」
「ぼくの家の外の水道のところにもヘビがいたんだよ。」
「幼稚園に持っていきます。」
と、話が一気に噴き出しました。

よく見ると、男の子ばかりが集まっています。女の子たちは、怖いとその場を立ち去りました。
「逃げちゃうから、開けないで」
蓋を開けようとした男の子に声がかかりました。「ハッ」としたようです。
「いろいろな体験をする学校ですが、ヘビの体験は無理。」
と私が言うと、教え子は
「私はヘビ大丈夫なのよ。」
とのこと。今日の頼もしい姿と中学生の時のかわいい姿とを重ねながら、こうして話しているのも嬉しいもの。それにしても色々と積み重ねて、たくましくなったものです。私学の良さを、また一つ発見。教え子の後姿を見送っていました。

 放課後、先生から「今日の出来事」を聞く機会がありました。
「ぼくのお母さんが、ヘビをつかまえて、幼稚園に持っていきました。」
と、クラスみんなの前で堂々と発表した2年生の子の話を聞き、朝の出来事を思い出しました。
今日の出来事を早速スピーチして、膨らませたのですね。子どもも立派、母の後姿を見てたくましく育っているようです。

それにしてもあんなに大きなヘビを見たのは2回目。小学生の時に父と山歩きをしていた時のことを思い出しました。