「七夕」の伝説と願い

2018年7月5日

 7月7日は「七夕」です。この七夕の日が近づくと、短冊にかいた願い事を笹の葉にたくして飾ります。毎年、メディアセンターに笹を持ってきてくださる〇〇さん。ありがとうございます。

 七夕について、メディアにいた4年生の女の子に聞いてみると、
●「彦星(ひこぼし)と織姫(おりひめ)が一年に1回会える日のことだと思います」
●「7月7日の夜、天の川に架かる橋を渡って、織姫と彦星の二つの星が出会うこと」
と答えてくれました。七夕の博士になろうと七夕の本を探しましたが、すべて借り出されていることがわかりました。図書の先生が、とっておきの1冊「行事の絵本」を持ってきてくださいました。

 その昔、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)はとても仲の良い夫婦でした。織姫は、機織りをして布を上手に織り、彦星は牛を引いて畑で一所懸命働いていました。そのうち、二人は仲が良すぎて仕事をまなけるようになりました。神様はそんな二人のことをおこり、罰(ばつ)として天の川の向かい合った岸に二人を離れ離れにしてしまいました。
 しかし、二人があまりにも悲(かな)しむので神様もかわいそうに思い、1年に一度、7月7日だけ「カササギ」という鳥の案内で、二人を出会えるようにしてあげました。しかし、その日に雨が降ると水かさが増して、「カササギ」は案内することができず、二人は会うことができないのです。中国の古詩に「カササギ」の群れが飛ぶ姿を下から見ると天の川に架(か)かる橋のように見える時があることから、一年に一度逢える話が生まれたといわれています。中国から伝わったこの伝説と、「水辺につくった棚の上で、衣を織りながら神様をむかえる」という日本の「棚機つ女(たなはたつめ)の伝説が伝わり、さらにお盆の行事などと重なって、「七夕」が生まれたそうです。

 習い事を書いた短冊を笹に飾る風習は、江戸時代、寺子屋にかよう子どもたちが字の上達を願い、短冊を笹竹につるすようになりました。

 昔は、機織りが上手だったという織女星(しょくじょせい)こと座のベガにあやかって、針仕事などの上達を願う行事でした。今では、子どもたちがいろいろな願い事を、笹竹につるした短冊にたくします。子どもたちの夢・願いが書かれたメディアセンターの短冊の数が日ごとに増えて、笹竹飾りが賑やかに揺れています。
「何をお願いしたの?」「2つもお願いしたよ」「ないしょ、ないしょ」「将来の夢」とのこと。2018のお願い事を明日、そって見てみます。

 ※昨日から今朝にかけて、幼稚園では「お泊り保育」で1泊のお泊りでした。今朝の雨がちょうど止んだところで、園児がアリーナ側から元気に移動してきたのですが、とても立派な姿に見えました。
先生方もお疲れだろうと、モーニングコーヒーをお届けしたところ、みんなお泊りができたとのこと。「おはようございます」の子どもたちの元気な声には驚きです。お礼に、園児と同じ朝食をいただきました。「先生方が忙しくしているよ」「ウインナーがおいしかったなぁ」と、先輩の小学生も当時を思い出しながら話をしてくれました。懐かしく思った子どもたちが幼稚園の正門から、先生や園児の様子を見ていました。