「着衣泳」 ~わが身の安全を考える~

2018年7月12日

 今日は、着衣泳の授業がありました。湘南学園小学校の3年生・5年生は、約1ヶ月間の水泳授業の終わりの日に「着衣泳」に取り組みます。

 「昨年度(2017)水の事故にあった子どもは、2か月間で130人弱いたこと」「水の事故に遭わないように、約束を守ることが大切なこと」「万が一の訓練が、身を助けることにもなること」という話が続き、子どもたちにとって水は楽しいものですが、誤ると命に関わる危険なものに変わることなど、改めて意識する時間となりました。

 プールサイドに手をついて、プールに入水する方法を習い、静かに入水。
Q1)洋服を着たまま水の中に入るといかがですか?
   →「出たときに身体が重いです」

Q2)洋服を着たままでいい理由は、何ですか?
   →「皮ふを守ることができること」
    「体温を保つことができること」

Q3)水の中に入って服を脱いでください。
   →「脱げません」
    「服がくっついてきます」

Q4)水の中で、靴を脱いでください。
   →「脱げません」
など先生からの質問が続く中で考え、発見したことが多々あったようです。

 次は「背浮き」にチャレンジ。陸上動作でイメージをもち、体育の先生による見本を見て、肺に空気を入れて実際に浮いてみます。「背浮き」は、体力を温存することができること。変に泳いでしまうと体力を消耗してしまうことから、「背浮き」の体制で救助が来るのを待つことを教えてもらいました。手のひらを水面から出した時と水面に入れた時の違い、靴が浮力になっているので浮くこと、サポートする人の立ち位置など、練習した分だけ、子どもたちは上手になっていくこともわかりました。

 『自分以外の誰かが溺れているのを発見したら』助けを求める(大人を呼ぶ)・絶対に自分で助けに行かない・何か浮く物を探して投げることも伝えています。今日は、身近なペットボトルを使って、自分で浮く背浮きにもチャレンジ。途中途中で、先生から気を引き締める「喝」が入るシーンもありました。このように体育で担う「安全教育」や「保健教育」は、「万が一の時、どうするか」という、生きていくための知恵や自らの安全を守ることと直結しているのです。今日は、着衣泳を通して「命を大切にする」ことを学ぶ絶好の機会となりました。
 1か月にわたる水泳の授業は、とにかく大変でしたが、無事にプール納めができて一安心しました。監視員の方、体育の先生方、担任の先生による監視と声掛けなどありがとうございました。