3年生 磯観察事前学習

2014年10月15日

3年生は来週の磯観察の事前学習を行いました。
ゲストティーチャーとしてNPO法人 CNAC(海に学ぶ体験活動協議会)の小池潔さんをお招きして、来週に実施される江ノ島磯観察を前に好奇心の膨らむお話をたくさんしていただきました。
 
昔、江ノ島にイルカの親子がいたこと。
湘南学園のすぐそばに素晴らしい自然があること。
江ノ島には海の生き物にとって住みやすい環境があること。
少し足を伸ばした逗子では、真鯛や魚の群れが見られるということや、深海に行けば南方から流れ込んだ熱帯魚も生息しているというお話も。ほかにも、ヒトデ、イソギンチャク、エビ、海草類・・・様々な海の生き物の生態が語られていきます。

プロジェクターに映し出される写真と映像はどれも興味深いものばかり。江ノ島のことや海の生き物の話は、小池さんの優しい語り口調から、すんなりと頭に入ってきます。


海草は水を浄化してくれ、フナムシは磯のそうじしてくれます。生き物は相互に補完しあって生きていることがわかります。

クサフグの映像では、江ノ島での貴重な集団産卵の様子を見ることができました。クサフグは潮が満ちた時に江ノ島の海岸にやってきて産卵します。潮の満ち引きも生き物の生態には大きく関わっているのです。

人が捨てたビニールやペットボトルは、海で暮らす様々な生き物が誤って食べてしまうことがあります。魚だけでなく、海鳥やフナムシなども例外ではありません。気づいたらゴミとして捨てる、とても大事なことですね。

「様々なことが関係し合って自然が成り立っているんだよ」

江ノ島の海の生き物について考えるだけでも、これだけ多くのことを考える機会となることに改めて気づかされます。

最後の質問タイムでは、好奇心に火がついた子どもたちが質問がたくさん。
「どんな生き物を江ノ島で見ることができるの?」
という質問があり、小池さんからの回答には磯観察の際のポイントが語られました。
「とてもたくさんの生き物を見ることができます。ただ、観察するときは3分間だまって観ることが大事。観察する場所に着いた瞬間は生き物は警戒してあまり動きを見せません。しばらくすると動き始めるので、やどかりをはじめ色々な生き物を観察することができるよ。大切なことは焦らずにじっくりと観ること。」
 
今日はたくさんのお話を聴くことができました。
来週の磯観察に先立ち、今日の事前学習はきっと子どもたちの好奇心を大いにくすぐったに違いありません。
今日のお話を活かして、江ノ島での体験を有意義なものにして欲しいと願っています。