5年 稲刈り体験

2014年10月31日

今週の火曜、5年生は稲刈りに行ってきました。
当初の予定であった10月16日と22日の実施は荒天により中止となり、5年生にとっては待ちに待った稲刈りです。
目の前に広がる稲田は、“黄金色”ってこの色だ、と思わせてくれるものでした。
 
8年目を迎えるこの稲刈り体験は、『米づくり』を実際に体験し、農家の方のお話も聞きながら、「日本のこれからの食料生産はどうあるべきか」「自分たちがすべきことは何か」について、各自で考え、意見を持つことがねらいです。
農業体験はここ数年お世話になっている相原農園の相原さんにお世話になっています。

稲刈りは、稲を刈る人、束を渡す人、束を結う人の3人1組で行いました。はじめての作業でとまどう場面も見られましたが、新鮮な感覚で新たな体験を楽しんでもいました。相原さんから鎌の使い方を聞くと、「ザクッザクッ」という音に心地よさを覚える子も。「ポテトチップスみたいな音がする!」と言って、楽しそうに鎌を扱っていました。気合十分のまま、田一枚はあっという間に刈り取られました。
 
田んぼでは秋らしい光景も見られました。イナゴ・コオロギ・カエル・キリギリスなど、秋の虫をたくさん発見しました。太陽の下、自然を肌で感じながらの体験は気持ちのよいものです。子どもたちの笑顔がそれを物語っています。







機械を使うことで効率性が上がることはありますが、落ち穂拾いのような手作業でしかできないこともあります。そして人の手で行うことにこそ意味があると相原農園の相原さんは語ります。「落ち穂拾いも人と同じ。1つひとつ、1人ひとり丁寧に向き合っていくことが大事」と。
 
この日は天候に恵まれ、子どもたちも実りある体験をすることができました。1月には新潟県十日町市を訪れ、農家への民泊も行います。農家の暮らしを体験しながら、消費者の視点だけでなく、生産者の視点を持って、社会の在り方を考えてくれればと願っています。