6年生 修学旅行 vol.4 (2015年度)

2015年6月11日

 二日目は、法隆寺、東大寺、薬師寺へ見学に行きます。昨日とは打って変わって、快晴の空の元、行動できました。

 まず法隆寺に見学に行きました。こちらでもガイドの方に詳しく解説をしていただきながら見学をしました。とても大きな敷地の中にたくさんの建物や像があり、国宝や重要文化財が数え切れないほどあります。南大門から入り金堂と五重塔を前にして記念撮影。それからグループにわかれて見て回りました。

 有名な五重塔については「すごい!」と世界最古の木造建築の迫力に驚いていたようでした。数々の仏像についても解説を聞きながら拝観することができました。

 子どもたちは、「法隆寺はとても広く、聖徳太子が作ったお寺」「当時の最先端の仏教を勉強していた場所」「五重塔は地震には強いが、雷と風には弱い」というような話を熱心に聞いて、メモを熱心にとっていました。

 あるガイドさんは、こんな話をしてくれました。
「この建物を見てほしい。古い箇所と新しい箇所でほんの少し違いがある。それにみんなは気づくかな」と。するとじーっとみていた子が、「梁が古いものはすこしカーブしていて、新しいものはまっすぐだ」とつぶやきました。するとガイドさんが、「その通り。どうやら古い梁は、カーブするように作っているらしい。新しいところはまっすぐな梁だから、よーく見るとすこし違う。こういうことに気づく感性をみんなにぜひ磨いてほしい」と。ガイドさんの話には、学ぶことがたくさんありました。

 続いて奈良公園に移動し昼食を食べました。バスを降りた直後から出迎えてくれたシカたちを見て、子どもたちは「かわいい!」と喜んでいました。東大寺でもグループに分かれ、現地のガイドの方から話を聞きながら回ります。

 まずは三月堂。中に入って九体の像を前にすると、その雰囲気にのまれているようでした。それぞれの特徴について説明も聞きました。次に二月堂。大きな建物の上に登ると、あたりを見渡すことができます。木造の大きな建物から奈良の盆地を見渡すことができ、喜んでいました。

 そして大仏とのご対面。想像以上の大きさに、感動しているようでした。大仏がどのような理由から造られたかということ、大仏殿が何度か焼失し立て直されていて小さくなってしまったことなど、大仏にまつわる話をじっくりと聞くことができました。「鎌倉の大仏との違いがわかった。建物の中にあって、細かいところまで作られていると思った。」と感じたようです。そして、合掌してそれぞれ祈りました。

 「二月堂と三月堂と、四月堂の名前の由来がわかってよかった。それぞれの建物を使う行事の時期が名前についているそうです。名前には意味が込められているのだなと思いました。」「昔の葉書の話がおもしろかった。タラヨウ(多羅葉)の葉っぱは、こすると黒くなる。それを葉書として送っていたそう。葉の裏に書くから、葉書と呼ばれるようになったと知って、昔の人は頭がいいなと思いました。なにもないところから工夫をするのがすごい。」ということを学んだ子もいました。

 東大寺では最後に、南大門に向かい金剛力士像を見ました。「迫力があって、細かいところまで作られているな」と感想をもったようです。

 最後にシカとの交流で、シカせんべいをあげました。シカがせんべいを見つけて子どもたちに近づいていくと、子どもたちは怖がりながらも楽しくせんべいをあげることができました。なかには「シカは思ったよりも怖くなかったです。とてもかわいい。」と感じたり、また生まれた小鹿をみては、歓声をあげていました。