2016 3年生 海の学校 No.2

2016年6月27日

 3年生は、海をテーマに1年間総合学習に取り組みます。

 これまでも、湘南の海について教えてくれている小池さんから話を聞きました。今回も昨年度と同様に雨天のため予定を変更し、一番に小池さんのところへ行きます。場所は、江ノ島のヨットハーバー。2020年の東京五輪では、セーリング競技の会場になるところです。一度、宿舎である恵比寿屋に行き、大きい荷物を置いてから到着しました。
 
 
 小池さんは、江ノ島や湘南の自然、歴史にたいへん詳しいお方です。この江ノ島の歴史について、教えてくれました。

「江ノ島は、3万年前は山でした。その頃から、人が住んでいたようです。5000年前は、今よりも水位が5メートルくらい高かった。だから海の中に、ぽつんと島としてあったようです。」

「江ノ島は、昔から観光地でした。明治期の頃は、海岸と江ノ島を結ぶ橋もありませんでした。それでも、たくさんの人が来たそうです」

「砂浜や磯など、様々な地形が見られます。だから生き物も、様々な種類がいます。そこで臨海実験場を作って研究も行われました」

「オキナエビスという大変珍しい貝が江ノ島で見つかりました。大昔から姿が変わっていないということで、研究のために欲しい人がいました。生き物採取の名人だった青木さんという人にお願いすると、見つけてくれたそうです。お土産やさんに、貴重な貝があるかもしれませんね」

と優しく語りかけてくれました。また、プロジェクターを使って、実際にその生き物の写真も見せてくれました。3年生には少し難しい内容でしたが、真剣に聞いていました。
 
 
「江ノ島でも夜光虫という、夜に海を光らせる生き物が見られます。正体は赤潮。川に流れ込んだ排水の栄養で育ちます。刺激があるとこのように光るのです。海の中では、夜光虫を小魚が食べ、小魚を大きな魚が食べるという生き物のつながりがあります。」

「他にも、昔はイルカが遊びに来ることもありました。渡り鳥も、タスマニアからやってきます。南の地で子育てをした親鳥は、子どもを残して先に出発します。子どもは、親鳥を追いかけて、遠い日本までやってくるそうです。スゴイですね」

 30分ほど、江ノ島の歴史と生き物について語ってくれました。小池さんの話しぶりによって、より江ノ島の魅力を感じることができました。そして、待ちに待った磯観察。ちょうど小雨になったタイミングを見逃さず、外に出ました。

 江ノ島の秘密のスポット、「サザエ島タイドプール」へ向かいました。