2016 4年生 山の学校 No.6

2016年7月8日

 陣馬の滝にむかいました。陣馬の滝は、バスに乗って40分くらいのところにあります。山梨県から静岡県へ移動。富士山と水の関係がよくわかる場所です。一日目の疲れもあったのか、バスの中は静かでした。移動時間がちょうどよい休憩時間となっています。

 到着し下車すると、涼しい風が吹いていました。富士山の湧き水が道端の水路に流れ、透き通る美しいうねりが光輝いています。子どもたちは、水の中に入れるように靴を履き替え、ズボンをロールアップ。数分歩くと陣馬の滝が見えてきました。

「富士山にふった雨は、地中にしみこんでいきます。富士山は、四回の噴火で今の形になりました。いってみれば四階建て。古いところと新しいところが積み重なっていることを地層といいます。地層には水が通る層と通らない層があって、しみこんだ雨は富士山から少し離れているところから湧き水となって出てくるのです。陣馬の滝の水は、その湧き水。とても冷たくて、7月でも10度ちょっとくらいなんだよ」
ガイドさんが教えてくれました。

 そして、実際に水の中に入っていきます。おそるおそる一歩を水に落とすと、痛みに近い冷たさに包まれます。子どもたちは、「冷たい!」「うわー!」「うぅ」と驚いていました。

 水のひんやりとした感触を楽しむ子。深いところまで入ってみようとする子。生き物を探してみようと石と石の間をのぞいてみる子。長い時間、水の中には入っていられません。冷たさに足が耐えられないからです。休憩を取りながら、友達とおしゃべりしながら、水に親しんでいました。

 透き通るような水と、絶え間なく穏やかに落ち続ける滝。素敵な体験になりましたね。

 それから、靴を履き替え、濡れた靴を履き替え、ワサビとニジマスを育てている様子を見学しました。

「きれいな水だから、ワサビやニジマスを育てるのに利用しているよ」とガイドさんが説明してくれる中、見学させてもらいました。ニジマスの魚影、水の中にすくすくと育つワサビ。疲れもありましたが、普段見られないないものを見ることができました。

 ここで、二日間お世話になったガイドさんたちのとのお別れです。熱心に、富士山の自然、そして水について教えてくれました。学んだことをこれからにしっかりといかしたいですね。

「滝に行きました。そこで、友達とどれだけ深いところに行けるかを勝負していました。そのとき、ぼくは水の中だから足元が見えなくて、すべってころんでしまいました。おなかがわが、びっしょりぬれてしましました。先生から「大丈夫ですか」と聞かれました。ぼくは、びしょぬれになりながら、岩のところに体をくっつけて、あたたまりました。みんなと水遊びができて楽しかったです」

印象深い時間を過ごすことができましたね。