2016 4年生 山の学校 No.8

2016年7月12日

 三日目の朝を迎えました。起床時刻になって先生達が起こしに行くと、まだ眠っている子がほとんど。二日間、精一杯活動してきましたから、疲れも出てくるでしょう。しかし、朝から片づけをしなければなりません。朝の準備の他に、布団を片付け、シーツをたたみ、荷物を準備します。これまでの経験がいきているようで、予定通りにすばやくできました。

 朝の会では、昨日と同じように歌ったり、体を動かしたりしました。足元を探して見ると、なんと四つ葉のクローバー。ハッピーな気持ちになりましたね。朝食をとって、すぐに宿舎から出発です。退館式では、三日間お世話になった宿舎の方へ感謝の気持ちを伝えました。すると支配人からは嬉しい言葉もありました。「1年間で100校くらい学校をお迎えするけれど、皆さんはとても立派でした。キャンプファイヤーはとても楽しそうに、ご飯はしっかりと食べて、先生たちの話もよく聞く。どんな大人になるのか期待しています。また来てくださいね」と話してくれました。

 宿舎を出発して、野鳥の森に到着です。ここでは、NPO富士山ネイチャークラブの方の協力により、ネイチャーラリーを行いました。

 野鳥の森を舞台に、チームに分かれ、ポイントごとに課題に挑戦していきます。アクティブゾーンでは、6個の課題があります。

「木登り」(木に登って鈴を鳴らす)
「カモフラージュ」(草などの中から隠された人工物を探す)
「ハンター」(パチンコで的をねらう)
「ロープ渡り」(木と木の間をロープで渡る)
「竹ぽっくり」(障害物を乗り越えてゴールする)
「竹馬」(決められた距離を歩く)

 また、自然観察ゾーンでは、4個の課題があります。

・池で水の中の生き物を3つさがす
・岩の上に木はどのようにはえているか観察する
・小さな穴がたくさん空いている岩をさがす
・花の色をできるだけ多くさがす。

 大切なのはチームワークです。仲間と協力して、課題に一つ一つ挑戦していきます。どの課題も楽しいものでした。普段はできない木登りも、嬉しそうです。もちろん怖々と登っている子も。

 さらに、すべての課題をクリアすればゴールというわけではありません。目標タイムが設定されています。ゴールの時間によっても表彰されるので、協力しつつ楽しむことも大切です。

 2時間ほどすると、すべてのグループがゴール。全部の課題に挑戦したことが称えられました。そして、設定タイムに近かったチームの発表。ドキドキしながら、待っている子どもたち。時刻を読み上げられると「オレたちのチームじゃない?」とのつぶやき。発表されると、嬉しそうでした。

 NPO富士山ネイチャークラブの方々に感謝を告げ、昼食の時間。三日間寝食を共にしてきた子どもたちの、最後の食事です。楽しく食べていました。そして、現地を出発。2時間30分ほどで、藤沢に帰ってきました。

 天候に恵まれた3日間。山の学校の名の通りに、様々な体験を通して、山を存分に味わうことができました。また、ガイドさんからは、富士山の自然と水について学びました。まさに、五感を発揮しての学びでした。そして、共同生活では、さすが4年生。海の学校の経験をいかして、見通しをもった生活を送りました。食事の片付けの場面で、全員がテキパキと仕事に取り組む姿に1年の成長を感じました。
 仲間と素晴らしい時間を共有し、深めていった絆。そして、一生に残る思い出。素晴らしい3日間を送ることができました。