2017 3年生 海の学校 No.4

2017年6月27日

 アウトリガーカヌー体験、磯観察に続いて、海の安全講座&環境学習が行われました。講師は、引き続き小池先生と海の安全について詳しいコジマ先生と仲間の皆様です。

 まず、子どもたちは、海に遊びに行ったときに、気を付けることを学びました。「サンゴ礁の海岸」「砂浜」「岩場」「港」と場面に応じて考えます。サンゴ礁の海岸における危険な場面をイラストで表したカードを見ながら、「どこが危ないでしょうか」とコジマ先生が問いかけます。

「走ると転んで危ない」
「ウニがとがっていて裸足だと痛い」

 子どもたちが気付いたことを順番に発言していきます。コジマ先生は、「よく気付きましたね」と受け止めて、詳しく話をしてくれました。また、潮の満ち引きでだんだんと水位が高くなり危なくなることや、日焼けや熱中症も心配だよと子どもたちが気付かないことも指摘しました。子どもたちも、なるほどと納得している様子でした。

 次に、海に落ちておぼれそうなときにどうすれば良いかを考えました。小池先生が実演してくれたのが、「ラッコのポーズ」。ラッコのように浮きながら頭を出し、呼吸をすることが大切と教えてくれました。

「泳ぐと疲れるから、波に流されているときは楽な姿勢で待つことも大切だよ。そして、仲間は119番や117番で助けを求めよう」

「もし溺れている人や流されている人がいたら、まずはペットボトルやビニール袋など浮き輪代わりにを近くに投げてあげよう。落ちてしまったときには、ランドセルなど浮き輪代わりになるものをうまく使おう」

 そして、助ける人に向かってペットボトルを投げ入れる練習をしました。ペットボトルに少し水をいれておくと重くなって投げやすくなります。しかし、離れた人へ届くように投げるのは以外と難しく、よい練習の機会となりました。心構えが大事かもしれません。

 最後に、環境について考える時間。

「ビーチコーミングといって、散歩をしながら、浜辺に流れ着いたものを拾って観察したり掃除したりする楽しみ方もあります。発見があるよ。このあたりだと、ガラスの玉や馬の骨、貝殻などをよく拾います。今回は、みんなで一つずつ気になるものを拾って、考えてみよう」

そう小池先生が問いかけました。
 
 子どもたちは、近くからいくつかのものを拾って集めると、コジマ先生達が、「海/山」「自然物/人工物」の4象限のマトリクス表に分類していきました。

「今日は、昨日の嵐もあって、ペットボトルなどゴミがたくさん流れ着いていたね。季節によって漂着する物は様々。その中で人工のものは拾わないといけない。でも、木とか海草とか自然のもので流れ着いたものはゴミじゃないんだ。実は、浜辺にいるハマトビムシやフナムシといった生き物たちがそれらを分解する。人間のゴミは、川へも海へも捨てないようにしようね」

 ゴミを捨てないという当たり前のことですが、目の前のゴミを前にして、あらためて感じることがあったようです。ここで小池先生達から学ぶ時間はおしまいです。「みなさんと、過ごしていろいろ楽しかったよ。また、磯観察にも挑戦しようね」という小池先生の優しいお話を聞いて、宿舎である恵比寿屋へ帰りました。
 
 宿舎に戻ると、自分たちの部屋へ入りリラックスした時間を過ごしました。もちろん、今日学習した内容は、スケッチブックに記録しました。たくさん学びましたね。