2017 3年生特別授業「沖縄のサンゴを守る」

2017年7月3日

 3年生が、沖縄の海とサンゴについて学びました。講師は、チーム美(ちゅ)らサンゴの池野さん。ナショナルジオグラフィック、PADIジャパンの皆さんにもご協力いただきました。

 チーム美らサンゴは、2004年より「サンゴ再生プロジェクト」を行っています。沖縄では、オニヒトデの食害、赤土の流出、海水温の上昇に伴う白化現象により、サンゴが激減しています。サンゴを養殖して植えつけることにより、沖縄の海の環境保全を目指しているそうです。

 池野さんは、沖縄の素晴らしい海を紹介してくれました。そして今回の主役、サンゴの魅力も教えてくれました。ビデオで貴重な産卵シーンを見せてくれると、子どもたちは食い入るように眺めていました。

 しかし、サンゴは少しずつ減っているそうです。海水温の上昇による白化現象によって死んでしまうこと。オニヒトデという生き物が増えて、サンゴが食べられてしまうことを話してくれました。先日、海の学校に行ってきた子どもたち。海に、たくさんの生き物がいることを体験してきています。心配そうに話を聞いていました。

 池野さんは、サンゴを増やすために、沖縄の人たちが協力してサンゴの植樹をしていることを教えてくれました。サンゴの苗の土台に、みんなのメッセージを書いてほしいと話すと、子どもたちはやる気満々の様子です。実は、今の4年生も昨年同じ活動に取り組みました。そのときに準備した土台は、昨年の10月に植え付けました。そのサンゴが育っている様子が写真で紹介されると、3年生の子どもたちは驚いていました。

 子どもたちは、早速書き始めました。「大きくなってね」「長生きしてね」「はやくそだってね」といったメッセージとともに、今日の日付と名前を書きました。この土台に「チーム美らサンゴ」のメンバーがサンゴの苗を植えつけるそうです。苗は、10月過ぎに恩納村の海域に植えつけるとのこと。子どもたちは、自分達のメッセージを書いたサンゴが大きく育つことをとても楽しみにしているようでした。

 最後に、「海を守るために私たちのできることについて考えてみよう」と池野さんが、問いかけました。「電気を消したり、エコのハシやバッグをつかう」「物を海に捨てない」といったアイデアがでました。「今日学んだことを、ぜひまわりの人にも伝えて、海を守っていきましょう」と池野さんがいうと、子どもたちはうなずいていました。
 
 
*今回の授業のようすは、ナショナルジオグラフィックによって取材されました。今後、ナショナルジオグラフィックチャンネルで取り上げられる予定です。

*チーム美らサンゴのHPはこちらです。