2013年度 修学旅行3日目 タクシー行動ほか

2013年6月7日

三日目の朝はまず座禅体験からはじまります。宿舎近くの常照寺で行われました。はじめに、ご住職からお寺での修行についてや座禅にむけての心構えを教えていただきました。「修業では教えてもらった通りに、実践することが大切である。」「自分自身は変えていくことができる。まず言葉を変える。言葉がかわると態度が変わる。態度が変わると生活が変わる。生活が変わると人生がかわる。」など含蓄のある説明がありました。また座禅では呼吸が大切で、息を吸って止めて吐くという動作を意図的に短くしたり長くしたりするようにということでした。

実際に40分近くやってみましたが、教師含めて湘南学園小一同、真剣な雰囲気で取り組むことができました。警策(きょうさく)で一人一回ずつ叩かれたのですが、特にあまぎ組の担任が強く叩かれ、よい音を響かせました。また二回叩かれた子どもたちも一部いましたが、終わってから聞くと「昨日の夕食のことを考えてた。」「すこし落ち着かなくなって体を動かした。」など雑念を感じ取られていたようです。

ただ、ご住職が最後に、学園小の子どもたちはとても集中して取り組んでくれたと褒めてくださいました。ふりかえってみると、蔵王堂でも薬師寺でもよく話を聞いてくれたという感想をくださいました。これは、修学旅行前に鎌倉の極楽寺のご住職から、お寺での立ち振る舞い方や話の聴き方などを丁寧に教えてもらったのが経験として生きているようです。また湘南学園は宗教的な背景をもってはいませんが、他者の信仰を尊重したり、聖性を感じたりすることは大切なことだとあらためて思いました。

それから準備を整えて、子どもたちが最大の楽しみとしていたタクシー行動の時間となりました。ここからは教師はほとんど関わることができないので、どのようなことがあったのかは子どもたちに聞いてみてください。

この記事を書いている担当は三十三間堂と龍安寺で写真撮影をしました。三十三間堂の千手観音像を見た子どもたちは「とてもすごかった。」という感想をもらしていました。龍安寺では、有名な庭を前に懸命に石の数をかぞえていました。もちろんそれだけでなく、お寺の歴史や文化性について、タクシーの運転手さんが説明してくださるのを熱心にメモしていました。

タクシー行動では一日中運転手さんとともに行動し、ときには運転手さんから見学先の説明を聞きます。子どもたちにとって、運転手さんはとても心強い味方のようです。お別れをするときには、とても名残惜しそうな表情を見せます。運転手さんのなかには口下手だと謙遜されたり、一緒に写真を撮ろうとすると緊張されたりする方もいらっしゃいますが、みなさん良い方ばかりで、子どもたちはいろいろな思い出ができたと思います。

夕方以降は、夕食を食べ、清水焼絵付体験をしました。絵付では、子どもたちがそれぞれの個性を生かした作品ができていました。焼きあがりが楽しみですね。

三日間通して小さなトラブルは数多にありましたが、みんなで乗り越えてここまで来ました。大きなけがや体調不良がでていないのは幸いです。三日間、歴史を思う存分(飽きるくらい?)学びました。残り一日も有意義なものとなるよう、明日に備えて、最終日の夜を眠りにつきます。