オーストラリアセミナー 5日目

2013年7月27日

 今日の1時間目は、ピーター先生のESL授業です。昨日のESLでは、Australian Slang の歴史やオーストラリア独特の単語や文章を短くつめていう表現を教わりましたが、今回は、もっともっとたくさんのスラングによる構文を紹介してもらい、それらを使って、昨日の出来事を日記に書いてみました。そして、この日記をホストファミリーに読んでもらうという宿題をもらいました。生徒達は、教えてもらったことを使って英文を作って、その英文をコミュニケーションの道具としてすぐに実践的に使ってみるというこの作業に、とても積極的に取り組んでいました。ここで生徒達が作った日記は、オーストラリアンスラングが入り交じっているため、恐らく、アメリカ人やイギリス人が読んでも、理解出来ないと思います。しかしこれがまた、面白いところですよね。この英語は、オーストラリアに 来たからこそ学べるんです。ちなみに、オーストラリア人の前で行うスピーチで、オーストラリア人でない人がこれらのスラングを使うと、愉快な笑いが起こり、このスラングがとても楽しい雰囲気をその場にもたらしてくれます。

 2校時目と3校時目は、ノックス小学校で、学園生達がノックスの子ども達と親密に会話出来るような授業を特別に考えてくれたものでした。とにかく、子ども達がかわいく、また、全く物怖じせずに学園生と接してくれるために、とてもいいコミュニケーションのトレーニングになりました。そしてまたまた驚いたのが、子ども達がかわいいというだけでなく、大変成熟しているということです。今日接した子ども達は、Year 2 と Year 3という小学校2・3年生ですが、どの子も学園生達に気を配りながらしっかりエスコートしてくれるのです。リホと一緒に作業をしたある男の子などは、日本の大学生や社会人ですら持ち合わせていないようなジェントルマンぶりで、日本の教育との大きな大きな差を感じざるを得ませんでした。教育の土台に、子ども達が『考える』ことを大切においた教育との違いを見せつけられた気がします。

 昼食は、ノックス校が Subway のおいしいサンドイッチを振る舞ってくれました。そして、通常の構内でのバディーに加えて、インターナショナルコースの生徒達も大勢やって来てくれました。中国や香港からのたくさんの留学生に加えて、パプアニューギニアやマカオやシンガポールやインドネシアからの留学生もおり、とてもにぎやかなランチになりました。日本人はとかく shy ですが、この時の学園生達は、モジモジと立ち止まることなく、笑いとおしゃべりの中にどんどんと身を投じていました。
恐らく、学園生達は、1つ1つの会話が通じた喜びを少しずつ少しずつ自信につなげて積み上げていっているように思えます。彼らにとって英語という大きな大きな壁が、「少しは低くなって来たかな?」と感じられる光景が随所に見ることが出来ました。また、国境や政治的な対立などといった壁は、実は青年達にとってはないに等しく、地球上に一緒に生きる者として、仲良く共存していくことが出来るんですよね。彼らをつなぐ英語という言語もまた、とてもとても素晴らしいものですね。
いやぁ~、メルボルンに来て本当に良かったなぁ!

 4校時は、来週の月曜日に行われる Senior School(Year 10~12のいわゆるノックス高校)での Assembly(全校集会)でのパフォーマンスの練習を行いました。
第4回オーストラリアセミナー15名は、まるで家族のように仲良くなって来ました。今回の全校集会では、もともと用意していた高2生のダンスに、高1生も全員加わることになり、15名全員でのダイナミックなダンスへの成長しました。これに同行してくれているダンスの達人のスージー(スミレ先輩)も加わることになり、生徒達は益々盛り上がりながら、超楽しそうに練習に励んでいました。これに加えて、マイコのピアノとマホのギター&ボーカルでのパフォーマンスと、カっちゃんとイッセーのバイオリンとギターでの演奏、そして、高1女子の One Direction のダンスの練習も行い、大変楽しい一時を過ごすことが出来ました。

 さて、4校時のこうした音楽や芸術の時間の後は、5校時は「待ってました!スポーツ!」です。今日も高2女子湘南学園バスケットボールチームとノックスファルコンズとの国際バスケットボールマッチをまず最初に行いました。
今日の相手は、ユースチーム(Year 9 の中学3年生)でしたが、一人一人のプレーがとても俊敏で試合は接戦となりました。最終的にはめでたく2点差で学園チームが勝利しました。国際試合の後は、昨日と同じように、バスケットとインドアホッケーでみんなですがすがしい汗を流しました。とくに、ホッケーは、バスケットコート2面を使った広いスペースでやることが出来たので、みんなが思う存分にスポーツを楽しむことが出来たようです。今日もまた、素敵な1日を過ごすことが出来ました。こうしてメルボルンにいれることに感謝感謝です!

 余談ですが、僕とスージーは、ホストファミリーの家に今夜の夕食招待して戴きました。夕食はもちろんとても楽しく過ごさせてもらいましたが、とにかく家が超広い! 日本で は、医者や弁護士ですら、こんなに広い家に住んでいる人はなかなかいないでしょう。日本でこんな家を建てたら、5億では無理なので10億円ぐらい?と思うくらいです。その御家庭のお父様は公認会計士をされていましたが、日本の家のサイズでいえば、総理大臣か?超有名大物芸能人か? といった程です。しかしながら、このサイズの家は、オーストラリアでは決して珍しくありません。ちなみに僕が今一人で宿泊しているアパートメントホテルは、このアパートメントでは一番小さなサイズのシングルタイプなのですが、でっかいベッドルームと大きなシャワールームと台所付きの広々としてリビングルームがあり、その床総面積は、日本の僕の家よりも広いんですよ。学園の高校生諸君! いやぁ~、将来 仕事をして住居を構える国は、何も日本だけと決めつけなくてもいいかも知れませんね。