2015年度台湾セミナー 3日目

2016年3月30日

交流先である宜蘭県宜蘭市への移動のため、台北を8時に出発しました。最初の交流先である員山郷では、現地の軽車両である「リアカー」に乗り、田植えを体験しました。盛大な歓迎で、テレビニュースと新聞社の取材もありました。明日の台湾全土の21時のニュースで放映されるようです。歓迎の儀式には地元の小学生の伝統劇の披露があり、250名ほどの人々が参加し辦桌料理と呼ばれる、非常に美味しく豪華なコース料理が振る舞われました。食べ盛りの男子でも食べきれない品目と量でした。

この日は台湾の媽祖と呼ばれる守り神の誕生日とのことで、巨大な仏像を模したものや、パレードを見ることも出来て、周囲の人々から湘南学園の皆さんは1年に1度の珍しい機会に出会えるなんて非常に幸せだということを言われました。

昼食後、昨年7月に湘南学園を訪問し中学生に演奏会を開催してくださった「宜蘭青少年国楽団」との合唱・合奏を行いました。今回は、現地の人々にとって「慈善音楽会」としてホールにて開催され、湘南学園生は、今の日本を伝えるには何が良いかと事前指導時に曲目を考える際に、森山直太朗さんの「さくら(独唱)」を届けることにしたのです。現地との事前の楽譜のやり取りや調の設定など、打ち合わせに手間取った面もありましたが、中学生を中心にリコーダーによる合奏をサビの部分に乗せながら、中国伝統楽器も含んだオーケストラとの合唱となりました。

リハーサル無しのぶっつけ本番となりましたが、合唱コンクールなどで場数を踏んでいる生徒たちは歌いきることが出来、拍手喝さいを得たところで、次の移動先へと向かいました。スケジュールが分刻みの濃厚な一日です。

員山郷役場を表敬訪問し郷長室へ招かれた私たちは、郷長さんの椅子に座り写真撮影をするなどしたあと、すぐに牛舌餅の製作体験へと向かったのです。牛舌餅は牛タンが入っているわけではありません。宜蘭地方の名産品で、小麦粉、バター、麦芽糖、蜂蜜などが入った素朴な牛舌型のビスケットです。

中国語と英語の説明を聞きながら、生地を薄く伸ばし、一人6枚ずつ作ります。焼きあがるまでの待ち時間は、お土産購入タイム。友達やご家族へ向けて、個数をカウントしながら購入をしているようでした。

焼きあがったものは上手くできたかな?焼きたての美味しさにあっという間に食べ切ってしまう生徒たちも多かったようです。

今回の旅の楽しみでもあるホテルに到着し、台湾鉄道駅弁の夕食を済ませ、生徒たちはレクリエーションや明日から始まる中道学園との交流準備をワクワクしながら進めていく夜でした。