中1社会 世界の多様な姿とつながりを学ぶ

2016年6月6日

今日は、中学1年生の社会の授業についてご紹介します。週に3時間ある地理の授業では、<世界と日本のいま>を広い視野から学びます。まず「世界にはどんな人びとがいてどんな暮らしや産業があるのか」、「人びとはどんな関わりをもってつながっているのか」について学んでいきます。

地球の各地には、自然や気候の違いをふまえて育まれた住民の生活と文化があります。様々な民族の生活の知恵や価値観があり、衣食住や産物は多様であり、それぞれ魅力的なものです。同時に近年、世界は著しく変化してきました。「グローバル社会」では、「モノ・サービス・カネ・ヒト・情報」が国境を越えて行き交い、産業や貿易のネットワークが網の目のようにつながっています。その一方で数多くの人達の生活や仕事がおびやかされて格差が広がりました。「先進国」に暮らす人たちは「少数派」であり、貧困や飢餓はまだ多数の人びとに日常的なものです。地球環境の危機が深まり、対立や戦乱が解決せずに、人類全体の「持続可能性」が心配されています。現代を生きる私達には、地球や地域社会を守り、誰もが人間らしく仲良く暮らせる“共同体”を築いて次世代につなげていく責任があります。

地理の学習はその入口です。世界と日本の現状を知り、とらえ直し、世界が抱える課題や日本の役割について考えます。「SGHのアソシエイト校」である本校は、中学生の時から積極的にグローバル社会への関心や問題意識を積極的に育んでいきたいと思います。
授業では、地図帳や資料集、時にプリントも使用して単元学習を進めます。まず生徒にはどんどん問いかけて、いろいろな発言を尊重し、キャッチボールのある授業を目指しています。ノートの内容など重要事項は一定の習熟もはかります。

地球と世界の全体をまず大きく知る学習から入り、<世界一周旅行>は日本から遠い南半球の地域から始まりました。今回は「オセアニア」までが試験範囲です。今後、近隣のアジア諸国まで世界各地をたどり、その後日本地理では小学校で習ったことを土台に全国の現状を大きくつかみ直し、産業や社会の大きな変化や今後の課題について学びます。中1の最後には、「持続可能な」世界や人類全体の共存へ向けてどんな現状と課題があるのかについて学んでいきます。
生徒の皆さんには授業だけでなく、世界や日本の動きについて知るために、新聞や本、テレビやインターネットなどにアンテナを張ってもらいたいです。