高校1年生の文理選択に向けて

2017年11月22日

 現時、高校1年生は次年度に向けて文理の選択をする時期を迎えています。進学に向けて最初のステップとなるため、毎年この時期には担任や教科担当で生徒たちと丁寧な面談を実施していますが、そもそも大学にはどのような学部があり、どのようなことを学ぶのか、具体的なイメージが持てない生徒も多くいます。そこで、今年度は午後の半日を使用して、そうした生徒たちの選択の助けになるような講演会を実施しました。
 
 始めにホールに集合して、ベネッセコーポレーションの方より、彼らを取りまく社会状況や大学入試の現状、今の時期に進路を考える意義、文理選択をする上で注意したいこと、必要な情報など多岐に渡って資料を元に説明して頂きました。普段接している教員とは違った方からの説明は、生徒たちにも新鮮な刺激を受ける機会となりました。
 
 また、この日の朝に返却された適性検査の結果では、「自分の志望と適正が違っている」「適正がないのは大丈夫なのか?」といった不安を抱えていた生徒たちもいましたが、講演で「あくまで現時点での適正であり、適性は努力次第でいくらでも広がる」「自分の志望も、知識や情報が増える中で変化する」というお話を聞き、自分がどれだけ努力できるかが大事だと感じたようでした。
 
 その後は教室へ戻り、文学系・国際系・経済・経営学系・法学系・理学系・工学系・農学系・医療系・体育学系・教育系・家政生活系・情報系の12分野に分か れて様々な大学の入試課の方から、「その学部でどのようなことを学ぶのか」「その先の進路はどのようなものか」などを聞きました。ここでは大学での学びの 系統を説明して頂くことが主の趣旨でしたが、「高校での勉強と違い、大学での学問は答えが決まっていない、あるいは分からない問題を追及する」といったお 話もあり、大学での「学びの質」に触れることも出来ました。生徒の希望に基づいて12教室に分かれてのお話でしたので、教室いっぱいになる分野もあれば、 少人数でじっくりお話をしていただく分野もありましたが、生徒たちは配布されたメモ用紙いっぱいに情報を書き込んでいました。