チェコ留学レポート No.1

2017年12月19日

 こんにちは、現在チェコに留学中の大木まは奈です!
 私がチェコに来てからかれこれ2ヶ月が経ったということで、2ヶ月間の振り返りも兼ねて私の留学生活についてお話ししようと思います!
 
【私の留学について】
 私は現在高校1年生なのですが、AFSという国際教育交流団体を通じて1年間の留学をさせていただいています。AFSでの留学は語学留学ではなく交換留学と言い、異文化理解を深めることを目的とした留学で現地の家庭にホームステイし現地の学校に通います。

 また、AFSの年間留学プログラムでは冬出発のグループと夏出発のグループを合わせると1年に400人弱もの人々が日本から世界各国に派遣されているので、留学生同士のネットワークが充実しています。

 この右の写真のパーカーを何処かで見かけた気がしませんか?これはAFSの今年の年間留学生のパーカーで、同じくAFSで留学をしている佐藤史明先輩の留学レポートの写真にも少し出てきていました。これは今年の留学生が作ったもので、毎年なのかはわかりませんが昨年も同様の企画があったみたいです!このような繋がりがこの留学プログラムの特徴の一つだと思います。


【チェコについて】
 冒頭にもお伝えしましたように私が今留学している国はチェコという国なのですが、チェコと聞いてすぐにピンとくる方は少ないと思います。実際これまでたくさんの人にチェコに留学するということを話しましたが、ほとんどの人に首を傾げられました。そしてその反応に合わせて必ずと言っていいほど皆、「チェコスロバキア?」と言ってくるのです。チェコがスロバキアと分離したのは1990年代と歴史の中で見れば割と最近の事だということもあり、きっと人々の認識的にはチェコスロバキアのイメージの方が強いという事なのでしょう。

 さて、それではチェコについて基本的な情報を書いていきましょう!

国名 チェコ共和国
面積 78,866㎢(日本の約5分の1)
人口 1,051.4万人(2013年9月)
首都 プラハ
公用語 チェコ語
通貨 チェココルナ
もっと
わかりやすく
・角砂糖の発祥地
・首都が世界遺産
・原爆ドームの元の建物を作ったのはチェコ人



【日々の生活】
 現地に着いて最初の数週間こそ目まぐるしい日々でしたが、2ヶ月ほど経ってしまうとだいぶ現地に適応した生活スタイルを確立することができました。ということで私の日々の生活について少し具体的に書いていこうと思います。
 
平日の過ごし方
 平日の朝は6時に起き、身支度を整えてバスで学校に向かいます。日本にいた時はバスをほぼ使わない生活だったのでなんだか新鮮です!学校は朝8時から14時過ぎまでで放課後に昼食を食べ、それ以降の時間は全部自由です!私はその時間を、月曜日はチェコ語教室に、金曜日はダンススクールに、それ以外の日は休息、勉強、外出、ホストシスターとテレビを見る、のどれかに費やしています。夕食は大抵7時過ぎからで、家族全員で揃って食べます。それからシャワーを浴びるまでは、リビングでホストファミリーと団欒の時間です!日本のことについて話したりチェコについて教えてもらったりと、毎日のように文化の違いをたくさん実感します。この時間は長い時で2時間くらい続いたりもしますが、それが終わるとシャワーを浴びて部屋に戻り、やり残したことや翌日の支度をしてベッドに入ります。
 
休日の過ごし方
 学校が月曜日から金曜日までしかないので、土曜日と日曜日、それに加えてたまにある祝日が休日となります。
 休日は大抵、家で過ごす、友達が家に来る、親戚のお誕生日会、家族で遠出、の4パターンのどれかに当てはまります。そして大抵の週末は土日のどちらか片方は家で過ごします。きっと洗濯やお掃除の関係なのでしょう。チェコの多くの家庭では洗濯を週に1回しか行わず、私のホストペアレンツは共働きのため週末に洗濯をする必要があるのだと思います。また、家で過ごす休日は家族全員で家のお掃除をします。片付けが苦手な私にとっては、その素晴らしいイベントが週に一回必然的に起こることで自分の部屋がゴチャゴチャになるのを防ぐことができとても安心しています!
 
【ホストファミリーについて】
 私のホストファミリーは両親と一つ上の姉がいます。シスターは英語がペラペラなのですがファザーとマザーはあまり英語が話せず、ファザーに至っては英語を喋ろうとするとドイツ語が出て来ます笑 なのでこの家に来て最初のうちはほとんどの会話が姉を通さないとできなかったのですが、私がチェコ語を覚えるにつれてチェコ語での会話が増えてきました!まだ生活の中のほんの一部しかチェコ語の会話はありませんが、年内にはチェコ語で日常会話は難なくこなせるようになることを目標にこれからも語学学習に励んでいきたいと思っています!

 また私は、シスターが日本にすごく興味を持ってくれていて、誕生日プレゼントに大きくて分厚い3冊の日本語の問題集をもらうほど日本語学習に対して積極的なのが個人的にすごく嬉しいと思っています!

 私のホストファミリーはとても良い人たちで、私はこの家庭が大好きです。具体的には、必要なことは手厚くサポートしてくれるが管理しすぎず私に選択の余地を与えてくれるということや、むやみに怒るのではなく怒ろうとする前にしっかりと情報を確認することで話の行き違いを解消する姿勢があるということがとても好きです。割と当たり前のことではありますが、その当たり前のことができないホストファミリーがいるためにホストファミリーとうまくいかず苦しむ留学生がいるのです。やはり交換留学にはホストファミリーがつきものなのですが、中にはホストファミリーとうまくいかず苦しむ人やホストファミリーとのトラブルに悩む人も少なくありません。それもまた一つの経験でそれを乗り越えたら得ることのできる何かもあると思いますが、やはり生活を共にするのだから仲良くするに越したことはないと私は思います。
 
【学校について】

 学校はギムナジウムというヨーロッパの中等教育機関に当たるような所に通っていて、私はなぜだか一つ上の学年に所属しています(日本でいう高2学年)なので当然授業の内容も習ったことのないようなことをやっています。しかし私の受講科目については校長先生と相談をした上で私専用の時間割を作ってもらうことができました。

 上の写真がその時間割表なのですが書き方が独特すぎてよくわからないですよね?私も初めて見たときは全く理解できませんでした!一番左の列は曜日、一番上の段はコマ数です。そして、M→数学、AJ→英語、NJ→ドイツ語、IVT→情報(パソコン)、B→生物、HV→音楽、VV→美術、TV→体育、CH→化学、CJ→チェコ語、Z→地理、月曜日の1〜3限目のところは実験の授業、ということらしいです。そして黄色いところが元の時間割から変更したところです。

 これだけ変更した結果、英語とチェコ語の授業が1日に2コマずつ存在してしまったり、ドイツ語の授業を11歳の子たちと勉強したり、面白いことになっています!
 
 この学校と湘南学園と大きく異なる点としては、
・学校は8時から14時過ぎまで
・お昼ご飯は放課後
・7限目まで授業がある
・授業ごとに教室移動をする
・文系と理系で受講科目の違いはなく全員が理科3科目、歴史や国語を同じ授業で受けている
・週に一回実験の授業が3コマに渡って行われる(3グループに分かれていて毎週理科3科目をローテーションで受講する)
・11歳の学年からすでに英語に加えて第2外国語の授業を受け始める
・体育の授業がほぼ毎回バレーボール
・英語の授業は学年でレベル別の6グループに分かれて行う(1グループ20人以下)
ということが挙げられます。
 
【まとめ】
 自分の時間がたくさんあると自分の都合に合わせて応用が利くのでとても生活しやすいのですが、私の性格上怠けてしまうことも結構あります。ですが人様のお家であるという緊張感があるからか、日本にいた時に比べるとメリハリのある生活を送れています。特に休日については朝7時には起床しパソコンでブログの作業をし、午前中に部屋の片付けや掃除を終わらせるという有意義な時間の使い方ができるようになりました。そして自分の時間がたくさんあることにより、色々なことについて頭を巡らせたり自分と向き合ったりするような時間が日本にいた時より多くなりました。この時間も留学をしているからこそ取れる時間であって、これからの自分を少しずつ変えていく時間でもあると思っています。

 また、留学中は自分の親の目の届かないところで生活するので、全ての行動に自分で責任を持つ必要があり、常に先のことを考えて行動しなければなりません。そして親の目が届かないということは誤った行動を正してくれる人がいないということなので、今まで生きてきた中で経験したことがないほど良く考えながら行動をしています。

 留学3ヶ月目にしてすでに価値観や物の考え方などが変わってきていることを実感していて、全く知らない国に放り込まれて生活するというのはこれだけ自分に影響を与えるものなのかと、想像以上の刺激に感動している毎日です。これからも色々な発見や自分の変化を実感し後悔のないような留学生活にすることを目標に日々生活して生きたいと思います!
 
【写真】


この写真はブルノに行った時の写真で、真ん中に写っている路面電車のようなものがトラムと言い、街中での主な交通手段です。

チェコにはたくさんキノコがあるので、秋に森にキノコ狩りに行く人も多いです!

これは買い物カゴなのですがカゴの下にちゃんと車輪がついていて、転がして買い物ができます。

これはHodyというお祭の時の写真で、民族衣装を纏った人達と写真を撮ってもらいました!

これは学校の前にある像で、シスターに聞いて見たところ、偉人の像らしいのですが誰かは忘れてしまったそうです。

これはホストファミリーの飼っている猫で、名前はモニと言います。とても人懐っこくて可愛いです!

これはホストファミリーの家のお庭にあるプールで、ジェットバスのような水が吹き出る機能もついています!

これはシスターの友達が遊びにきた時にみんなでおにぎりを作った時の写真です!

これは、学校の友達とティーハウスというところに行った時の写真で、ここにはたくさんの種類のお茶がありました。

これは学校の図書室なのですが、一度座ったら動けなくなるとても気持ちの良いビーズクッションがあります。

AFSの留学生は地域ごとの支部に割り振られるのですが、これはブルノ支部の人達で、左から私、イタリア人、タイ人、トルコ人です!

学校に決められたテーマの格好をして行かなければテストを受けさせられるという謎のイベントの時の写真。今年のテーマは「ダサい格好」でした!



【最後に】
 最後まで読んで下さった方、ありがとうございました!

 このレポートでは全体を通して私の留学生活を表面的にしか説明できなかったのですが、本当はもっと掘り下げて説明したいことがたくさんあります。そしてこれを読んでくれている方々の中にも、留学について、チェコについて、もっと詳しく知りたいと思っている方がいると信じています笑

 そこで!実は私は、同じくAFSでチェコに留学中の知り合いと二人でこの留学についてのブログを運営しているので、もっと詳しく知りたい方や興味のある方は是非私たちのブログを読んでみて下さい!このレポートに書いてあることよりも遥かに日常的で具体的な情報を掲載しています!
 
URLはこちら→https://sunny-spot.theblog.me/
ちなみに私はNayuという名前で記事を書いています。
 
それでは次回のレポートも楽しみにしていて下さい!

Na shledanou!!