イングランドセミナー 5日目

2013年4月1日

 早いもので、今日がセントジェームズ校に登校して英語の授業を受けたり、セントジェームズ生達と交流したりする最後の日となりました。We really miss St.James School!
 
 今朝は、まるで学園生達自身もセントジェームズに通っている中高生であるかのように、朝のHR前に全校生が集まってくるオートリアムと呼ばれる校舎内の広いスペースでお互いににこやかにおしゃべりした後、8時25分のチャイムと共に、僕からの指示など出す間もなく、それぞれのHR教室への学園生もセントジェームズ生も一緒になって向かって行ってしまいました。子ども達のこの適応能力は本当にすごいです。学園生達の口々からは、昨日あたりは、「あと2週間はここにとどまっていたい!」という声があちらこちらから聞かれたのですが、今日になると、「2週間といわずに、3年間ずっとこの学校に通いたい!」という何とも何とも嬉しい声が飛び出して来ました。このようにしてセミナーに本当に積極的に参加してくれる学園の子ども達に、心から有難うと言いたいです!
 
 さて、今日の午前中のプログラムは、途中のリセスタイムでのお菓子を食べながらのセントジェームズ生との20分の交流をはさんで、1時15分までびっしりと英語の勉強です。もうそろそろ英語学習にも飽きて、集中力も切れてくるんじゃないかと僕が若干心配していたのは、とんだ思い過ごしでした。学園生達は、誰一人としてこっくりこっくりしたり、集中力がとぎれて英語に立ち向かえなくなったりすることなど全くなく、一生懸命に勉強し続けていました。なんとまあ、素晴らしい学習姿勢なのでしょうか! 保護者の皆さんにも一緒に教室に入って戴き、彼らとイギリス人の英語の先生方とのやりとりをご覧になって戴きたいぐらいです。英語の先生方の方でも、学園生のために、いろいろと工夫をこらした教材やプログラムを用意してくれていました。
 
 今日のリセスタイム前までの前半の授業では、明日訪れる予定のバースや4月1日に観光するロンドンについての興味深い教材を用意してくれました。そして、それらの中に問われている質問に対して、生徒達は、パソコンでそれらの質問の答えを検索して調べるという時間もありました。セントジェームズ校には、図書館やメディアルームに設置されたパソコン以外にも、WiFiがつながっているワイヤレスのノートパソコンが何台もありました。WiFiは、教員はもちろんのこと、生徒達も自分のiPhoneなどにつなげることが出来るそうです。ヨーロッパの学校のインターネット環境は、湘南学園や日本のそれとは、全く比較にならないぐらいしっかりと整っているんですね。
 
 リセスタイムの後は、ホストファミリーに対して、フェァウェルパーティーへの招待状やホストファミリーへのHappy Easterのお手紙などを書きました。コーディネイターのジョイス先生のご尽力のお陰で、みんなとても素敵なホストファミリーに出会えたようで、子ども達の書く手紙には、本当に温かい感謝の気持ちがこもっていました。
 
 お昼は、最後のセントジェームズ校でのライチタイムとなり、そして、この学校の生徒達を会う最後の時間となりました。お弁当を食べる時間もないぐらいに、セントジェームズの生徒達と貴重な時間を共有したようです。子ども達の心は本当に純粋です。わずか4日間の交流でしたが、お互いの心の中に、それぞれの存在がしっかりと根付いたのでしょう。ランチタイム終了のチャイムの際には、目をうるうるとしながら、「絶対に来年も来てね! 絶対にだよ! 絶対来てね!」と涙を流して最後の別れを惜しむ姿が見られました。そうした光景を見ている僕達の方も心がジーンとしてしまいました。
 
 今日の午後は、フェァウェルパーティーに向けての準備に取りかかりました。司会者は、ナナノのヒデ。スピーチはタカとカナとクルミ。日本文化プレゼンテーションはエミとカナに決まり、それぞれが原稿を書いたり、最後のチェックをしたりと、大変短い時間の中での準備となりましたが、みんな本当にしっかりとやってくれました。
 
 パフォーマンスも急ピッチでの練習に取りかかってくれました。特に、One Direction の What makes you beautiful では、アサカ・ユイハ・リカ・ハルカのダンスとその他の学園生がみんなで会場を盛り上げようと恥ずかしさを捨てて、仕上げてくれました。そして、いよいよフェァウェルパーティー本番を迎えました。
 
 まずは、司会の二人が、堂々としっかりとした英語を話してくれて、とてもスムーズに会を進めてくれました。途中、飲み物とお菓子での歓談タイム中に、飛び入りでイッセイのギターリサイタルが入り、ディープパープルのスモーク・オン・ザ・ウォーターなどをアコースティックで演奏するなど、歓談中のイギリス人の皆さんからも注目を浴びていました。
 
 ホストファミリーへの感謝の気持ちを込めたスピーチも、3名ともに、それぞれの味を出してくれて、大変好感が持てるものでした。パフォーマンスの1番目のコスモスの合唱は、指揮をさせてもらった僕から見ても、とても感慨深い歌声と素晴らしい子ども達の姿を見させてもらいました。日本語の歌でしたが、後で、「素晴らしい歌だった。とてもきれいなメロディーに感激しました」とのお褒めの言葉を戴きました。2曲目の Live White we’re young はのりのりで、イギリス人の若者の皆さんも口ずさんでくれました。肩を組みながら歌った3曲目の Let it be は、今度は、ホストペアレンツの皆さんの関心をひいたようで、こちらも会場全体での合唱になりました。そして、最後は、What makes you beautiful で、中3生4名のかわいらしいダンスとのりのりの歌に合わせて、そして、最後は、タカのソロも入る素晴らしいパフォーマンスが出来たと思います。子ども達のお陰で、僕も本当に本当に楽しい一時を過ごすことが出来ました。
 
 最後に、ジョイス先生から生徒達一人一人に修了証書が手渡され、アンドリュー先生やジル先生からもメッセージを戴きました。ホストファミリーからもこうした先生方からも、是非、これからもインターネットなどを通じて交流をやり続けて、必ず、イングランドに戻って来てねと強く強く炉リクエストして戴きました。湘南学園のみんな、必ず、いつの日がイングランドに戻って来ようね! そして、英国と日本をつなぐ架け橋になろうね!