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家庭

<教科の特色>
 湘南学園中高家庭科の特色は、取り扱う各分野「食」「被服」「保育」「教養」全てにおいて実習をカリキュラムの中心に据えていることです。
授業で学んだことを卒業後の自分をささえる力にしてほしいというのが私たちの願いです。そのため座学による知識だけではなく、実習での失敗と成功から多くのことを感じ取ってほしいと考えています。言い換えれば、数々の試行錯誤を通して課題解決能力を育むことが目的ですので、意見の相違やぶつかり合いを避けることのない、自由な気風あふれる授業を目指しています。

<こだわりポイント>
 実習の中でも「食育」の根幹をなす調理実習により多くの時間を割いています。通常のカリキュラムでは年間2~4回のところ、たとえば食生活中心の授業を組む中学2年の場合は少なくとも10回以上、他学年でも2~10回程度あります。
 下準備から実習後の後片付け、衛生管理に至るまでかなりの労力を要するため、効率的とは言えないアナログ授業ともいえるでしょう。反面その過程でより多く生徒と接するために時間を費やすことができるというメリットがあります。ここにあえて力をこめることが私たちのこだわりです。


<中高の学びの流れ>
<中学1年生:授業割り当て無し>
 
◆中学2年生:食生活中心の授業
心身ともに大きく成長する時期を迎えるにあたり、食の大切さを自覚し、基本的な考え方を身につけることが目的です。食の情報が氾濫気味の昨今、情報を正しく読み取り、自ら取捨選択できる能力の基盤をつくります。
主なテーマ:自分たちの朝食を振り返る/栄養とバランス/生鮮食品の選び方と旬/加工食品と食品保存/調理実習

(調理実習の献立例)
・スパゲティミートソース  ・クリームシチュー  ・魚のムニエル  ・マーボ豆腐
・ぶり照り焼き、手作り味噌のけんちん汁、白和え 
・生地からつくるクレープ、手づくりアイスクリーム
 
◆中学3年生:被服(女子)
 ボタン付けや基礎縫いはもちろん、全員がミシンを使いこなせるようになること、1枚の布から簡単な日用品を製作できるようになることを目標とします。

 <製作物の例>
 ・エプロン ・ショートパンツ ・エコバッグ ・巾着袋 ・ファスナー付ペンケース
 
<高校1年生:授業割り当て無し>
 
◆高校2年生~保育中心の授業
将来親になるであろう生徒たちが、人生のライフステージ全般について学びます。出生・乳幼児から成長していく各段階での特徴、関連する法律の正しい理解、職業選択、社会の変化と家族の在り方、人権問題などを扱います。
また、保育という観点から、好き嫌いなくバランスよく食べられる調理法や、「個食」ではなく家族が揃った食事の大切さ、欠食の問題点、薄味に慣れることの意味を考えます。

<実習例>
・湘南学園幼稚園での保育実習(年2回)
・家族と子どものための食事
献立例:嫌いな野菜をおいしく食べるスープ、キッズも大好き野菜たっぷりドライカレー、卵を使わないジェラート、みんなで食べる手づくりファミリーピザ
 
◆高校3年生~教養中心の授業
受験を控えた生徒達は、卒業までの時間も限られています。年中行事や冠婚葬祭にマナーはつきものですので、社会人として恥ずかしくないよう基本マナーを学びます。「卒業後の自分を見据える」ことが大きなテーマとなります。

<実習例>
・テーブルマナー実習(横浜ベイシェラトンホテルにて)
・受験勉強と食事 受験生のホッと一息メニュー
・テーマ学習「和」
抹茶の点て方、淹れ方、いただき方
昔ながらのぬか漬け だし巻きたまごを焼いてみよう
副菜弁当(ひじき、切り干し大根、おから、きんぴらごぼう、里芋の煮ころがし)
 
 このように高校3年生の学習で「卒業後の自分を見据える」テーマを取り上げることは、湘南学園中高家庭科学習の総まとめという意味合いからも非常に大切です。食事ひとつとっても、下校後に空腹を我慢したまま塾通いしていないか、添加物の多い手軽な菓子パン等に偏っていないか等、自分を大切にする習慣を身につけて、いずれ立派な社会人として羽ばたいてほしいという私たちの願いに通じるからです。
今年度も各方面からの助言をいただきながら、よりよい授業のために引き続き力を注いでいきたいと思います。

 
◆ 家庭 カリキュラム補足