第705回 最終の週を迎えた教育実習生

2013年6月25日

 教育実習生の人たちは連日、早朝から夜遅くまで懸命に取り組んでいます。

 

 今週は最後の第3週であり、先週末から各自の「研究授業」も次々と入ってきています。これまでの見学と実習を踏まえて、一番のヤマ場で、いま最善の授業を展開できるように、入念な準備を重ねています。
 授業を軸に、朝と放課後のHR指導と実務、部活動、総合学習やクラス懇談会なども含めて、様々な領域にまたがる教職の仕事の輪郭を知ったことでしょう。生徒時代とは異なる教員サイドから学校全体を見つめ直す機会になったことでしょう。

 

 控え室におじゃまして一緒になれた実習生に尋ねてみます。授業のこと、クラスや学年の雰囲気で感じること、生徒達と接して自分達との共通点と違う点など、聞ける話は新鮮で参考になります。大学の同期の人たちの就活についても話題にすると、昨年度までよりやや明るい兆しも出てきた印象も聞かれました。ここまで毎日クタクタになり、“家には毎日寝に帰るだけです”とか“電車の乗り過ごしもありました”など奮闘ぶりが伝わりました。

 

 控え室のボードは、連絡事項やお互いを励ますメッセージにあふれています。関わりの深い現役の先生から熱い激励もあったようで、“学校の職場は同僚性が大切だよ!”という重要な問題提起が記されていました。それぞれに実り多い最後の週になることを祈ります。