第708回 熱意あふれる実習生の研究授業

2013年6月28日

  教育実習は明日が最終日。三週間という長丁場もいよいよ大詰めです。

 

 教育実習の集大成にあたる「研究授業」は、昨日と今日がヤマ場でそれぞれ5時間と9時間も行われます。同じ時間に3つの研究授業が重なることもあります。教科指導担当の先生を中心に、同じ教科の先生方や、HR指導担当・学年の先生などが、自分の授業と重ならない幅で見学に行きます。我々も業務の合間をぬって短時間でも見学に行くようにしています。
 終わった後で実習生は、見学に来られた先生方を訪ねて感想や助言を伺うことになります。指摘や提起を学び取ろうとする姿勢は真摯さにあふれます。

 

 実習生の諸君は、連日遅くまで検討に時間をあて、入念な準備で研究授業の本番に臨んでいることがわかります。「授業案」のプリントも詳しく展開の予定をまとめています。
 まだ“教員の卵”と呼ばれる立場ですが、なかなかスキルを高めてきて、興味深くて判りやすい授業をする先生も少なくありません。講義&板書、話し合いの組織、実技の指導など教科の特性でスタイルはいろいろですが、実習生の懸命な授業ぶりが印象的です。特に「発問」・「問いかけ」を大事に、生徒の回答や反応を尊重し、時には辛抱強く待ちながら進める様子に感心します。教員としての初心を思いおこします。

 

 最後の授業クラス、そして明日最終の担当HRでどんな挨拶があり、生徒達との別れのドラマがあるか。それぞれの素適な締め括りを祈っています。