第711回 夏の大会が次々とスタート~部活動と中学校生活

2013年7月2日

 昨日の1校時は、中学の朝礼を行いました。来週は、高校の朝礼を行います。

 中学運動部で恒例の“藤沢スポーツデイズ”の時期を迎えて、また中学1年生も本格的な部活動が始まって、学校生活のリズムや交友関係に大きな変化がおきることを受けて、今回の中学朝礼を行いました。
 大会やコンクールに向けて、運動部と文化部の中学部員代表が前に出て、クラブ名と代表者名、そして決意表明をしてもらいました。最後に中学総務副委員長の樋口諒君から、全体を通して応援のメッセージを述べてもらいました。
 壮行会に先立つ校長からの話を、ご参考までに載せさせて頂きます。

 

皆さんおはようございます。今日から7月になりました。
この時期は毎年、中学の各運動部が藤沢スポーツデイの大会を迎えます。文化部でも全国につながる地区大会や夏季大会を迎える部があります。昨日の土曜日から次々と大会が始まりました。今日は例年通り、大会を控える各クラブの壮行会も兼ねた朝礼を行います。そこで私からは、日頃のクラブ活動に関わるお話をさせてもらいます。中学1年の皆さんも、大部分の人たちは中間試験の後からクラブに本入部して、新たな生活が始まりました。部活の練習で帰宅が遅くなったり、疲れが残って宿題や復習が大変になる時もあることでしょう。新たな楽しみが広がり、時には悩みもかかえることでしょう。
多くの人にとってクラブは、クラスに次いで学校生活の大事な拠点になります。
同じ学年のクラブの友達が出来るし、先輩や後輩にも大事なつながりが広がります。。
これから夏休みには、多くのクラブで夏合宿も行われます。大会やコンクールや合宿を通じてクラブの仲間との絆が深まることでしょう。
一方中には、練習についていけなくなったり、人間関係で悩みが出て、せっかく入った部をやめる人もいます。中3や中2の皆さんの中には、いま悩んでいる人たちがいるかもしれません。基本的には部活の入退部は任意です。それでも一度入ったクラブには出来るだけ頑張って続けたいものです。実力を伸ばして結果を出し、体力や精神力を鍛え、リーダーシップやメンバーシップを高めて成長してほしいと思います。

そこで部活動に関連して、3つのアドバイスをします。
まず第一に、自分の部で具体的な目標を持つことです。個人として、チームや団体として目指すべき地点を、仲間と共有してほしいです。
自分は中学生の時、卓球部に入りました。いま大人気の部の1つでしょう。東京都の府中市の公立中で3年間取り組み、市内大会では中3の時にシングルスはベスト8へ進み、ダブルスは優勝することができました。優勝はペアの人が強かったからです。強い仲間に迷惑をかけたくなかったし、その実力にも刺激されて練習に励みました。この大会を目標に結果を出そうと努め、自分でも結果を出せたことは自信になりました。今でも卓球は大好きだし、ラケットを持つと身体が自然に動きます。
皆さんそれぞれの舞台で、具体的な目標を持ちましょう。「まず1回戦を勝つ」から「優勝する」や「金賞を取る」まで。たとえば「13秒を切る」や「1分を切るタイムを出す」とか「去年より絶対良い成績を出す」などです。当面の目標を明確にすると練習が精が出るはずです。部活は適当に出ればいいという感じの人もいると思いますが、やる以上は仲間と目標を共有して切磋琢磨しましょう。

二番目です。クラブの仲間を大切にして欲しいです。誰かを仲間外れにするとか無視するとかのケースはありませんか。実力や技術の差はあっても教え合っていきましょう。中には練習がいい加減で注意するべき部員もいると思いますが、顧問の先生やリーダーにも相談し、厳しくても言葉を選んだ対応を心がけましょう。
あと挨拶を大事にして欲しいです。校内や校外で出会った時、いつも気持ちのいい挨拶を大事にしてくれるクラブがいくつもあります。正直挨拶のきちんと出来る部といまいちの部があります。部活動からもどうか元気の良い挨拶を大事にしてください。
関連してオープンキャンパスの時のお礼を伝えます。クラブの体験入部や受付・誘導・案内などで、運動部・文化部の部員の皆さんや生徒会役員の皆さんは、本当に良く頑張ってくれました。さわやかで心のこもった皆さんの対応は、来場者の方々に大好評でした。学校のために尽くしてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。

さて最後に、勉強との両立という課題があります。日曜日に大会や練習試合が続く部や時期もあるでしょう。疲労が残って十分に家庭学習へ向かえない時もあると思います。まずは授業を大事にしましょう。授業中にダラダラおしゃべりして板書も写さず、作業もしないで授業時間を無駄にしている人はいないでしょうか。
部活動を大事にする人は、日々の授業に集中することの大切さも理解しているものです。授業中にきちんと参加して理解してしまう。「隙間時間」にも勉強に向かえる。・・・・・・部活と勉強の両立の基本はそこにあります。高校生の先輩達を対象にした大学生の先輩達による「学習法指導会」が、今年も13日に行われます。部活や行事も頑張って現役で難しい大学に合格した卒業生のお話は、中学生の皆さんにもとても参考になる内容です。授業に集中すること、隙間時間も自覚して勉強に向かう姿勢の大切さを語っているのです。皆さんも初心にかえって心がけてほしいです。

では、今回の藤沢スポーツデイを皮切りに、これから続く各部の大会やコンクールの舞台で、日頃の練習の成果を発揮できるように皆さんの活躍を祈っています。頑張ってください!