第718回 生命の尊厳に関わる諸課題を考える~高校1年生の総合学習

2013年7月10日

 今日は、昨日校外学習へ出かけた高校1年生の総合学習について、その概要をご紹介いたします。

 高1は先週土曜日に、キャリア学習の一環として、NPO法人「カタリバ」のプログラムを受講しました。30名以上の大学生スタッフが来園され、広いアリーナを舞台に、自らの体験を踏まえた熱い語りかけや問題提起をして下さる中で、高1諸君は大いに触発され、心を開いて話しかけたり振り返ったり、今後への決意を表明したりしました。とても熱い光景に感動しました。解散してからもスタッフの先輩達ともっと話をしたいと出向いて、対話を続ける諸君の姿まであり、この機会を設けた大きな手応えが確認されました。

 

 昨日は東京・神奈川を中心に、数多くの訪問先から、本来の職務や活動を割いての対応についてご承諾を頂き、生徒達は班ごとに出かけました。教員は各地で朝と帰りの点呼や、必要な引率や巡回を行ってフォローしました。一同、猛暑の中をお疲れ様でした。
 高校1年のテーマは「生命の尊厳」です。現代の社会が抱える諸問題について、このキーワードを軸に様々な重要分野から探ってみるのが目標です。

 この学年でも各クラスから選出された総合学習委員が集まり、委員会を開いてきました。テーマの選定後は各分野のまとめ役になり、事前学習やフィールドワーク先の検討や依頼をリードしてきました。
 「環境災害」、「伝染病衛生」、「戦争・紛争」、「食の安全」、「自殺」、「貧困」が今年のサブテーマです。訪問先は、官公庁・研究所・NPOやNGO・マスコミ・大学・病院・生協・大企業など多岐にわたります。

 

 また学年では、高校1年生が自分の関心に沿って「個性化」を進めていくことが大事な時期であることを踏まえて、夏休みに各自が総合学習にそった自分の研究レポートを作成することを課題として設けています。
 夏休み明けにはその秀作を選んで展示・表彰を行い、後期の早い時期に学年での発表会を行うことも検討されています。
 それは高校2年生で、更に現代の諸問題について生徒達が議論し合うことを次年度の重点的な課題として求めたいとのねらいにもとづいています。