第719回 私達で見つける湘南の“宝物”~中学2年生の総合学習

2013年7月11日

 今日は、中学2年生の総合学習について、その概要をご紹介いたします。 

 中1の総合学習では、ハンディキャップを持つ人びとの生活と願いを知る体験学習を軸にして、「かけがえのない自分の大切さ」や「他者も貴重な存在であること」を深く学びました。
 中2ではそれを踏まえて、「その私達の生活と幸せは、身近な仲間と共にあって可能になる」ことをつかもうと、人びとが協力する「地域」を舞台にして人びとの暮らしと仕事や様々なつながりを知る学習の場面をメインにします。 

 誰もが「居心地良く安心して暮らせる環境」を求めているなか、学園の所在地である「湘南」地域には、様々な住民の取り組みや協同があり、すてきな人びとがおおぜいます。各クラスごとに、直接訪問して話を聞いたり、一緒に活動させて頂いたり、実際に街や現場を歩いていく中でいろいろなことを発見し、感性や認識を豊かにすることが期待されています。

 またこの総合学習を通じて、自分のクラスと人間関係を見つめ直し、皆で協力していく意欲を更に育てていきたいと願っています。各クラスでは総合学習委員が選出されて、クラスと学年の運営の中心となるとともに、学園祭でも総合学習の報告を取り入れることが目指されています。

 

  各クラスのテーマは、以下のようになっています。
A組 茅ヶ崎の海と活動している人びとから学ぶ
B組 鎌倉の魅力を見つけに行こう
C組 鎌倉野菜に魅せられた人たち
D組 湘南の海を学び、感じよう
E組 鵠沼・江ノ島を守り、住んでいる人びとから学ぶ

 

 各クラスでは、6月下旬に数回、現地や関連場所の事前訪問や、事前の調べ学習を経て、7月5日(金)に終日校外学習の本番を迎えました。
 ところがこの日は、前日までの大雨や強風の余波が残って天候に恵まれず、海をテーマにするクラスが多くて、せっかく用意していたプログラムの縮小や変更を余儀なくされました。

 各コースでは関連する地元業者の方々や、市民団体・NGOの人びとのご協力ご来校を受けて進めていただけに、準備を生かし切れない状況も出てしまったことは本当に残念でした。本日行われるクラス発表会や、夏休み中の自由参加の奨励などで可能なフォローを続けながら、秋の諸活動に生かしていく予定です。 ※ 写真は、以前の中2総合の取り組みからです。