第143回 江の島の魅力について(その3)

2010年11月26日

今日は学内で重要な会議があり、午前中授業とさせて頂いています。中高の生徒諸君は、来週火曜日から始まる定期試験へ向けて、余念のない様子で取り組ん でいます。明日も土曜日で授業は午前中のみですから、じっくり自宅学習に集中することができるでしょう。各自の奮闘を期待しています。

江の島の魅力紹介は、今日の3回目までとします。新しい展望灯台から先に行くと、道のアップダウンが多くなります。貝細工や羊羹のお店があり、眺望の良 さが自慢の食堂もたくさん続いています。「山二つ」を通ると、奥津宮の周辺やカップルが鐘を鳴らす「恋人の丘」方面は、樹木や緑がいっぱいです。
最後に急な下りを経て稚児ヶ淵に出ます。伊豆半島や富士山が一望でき、磯釣りのスポットとして有名です。奥の端には弁天橋行きの「渡し船」も出ます。短 時間ながらワクワクの行程です。ここは地形的には「隆起海食台」と表現されますが、波しぶきが激しく「立ち入り禁止」になることもあります。晴れの日には 空と海の輝きが最高です。「岩屋」の洞窟の中は神秘的な雰囲気が満ち、不思議な物がいろいろあります。ノックス校の先生・生徒達も暗闇の中でライトをつけ て興奮した様子でした。
この地区からの往復の帰り道は急な登りでなかなかしんどいです。江の島散策を3つの班で続けて行い、一日で島をほぼ3周したことがありますが、筆者の体力の衰えを確認する機会になりました。
江の島の奥の方から島の入り口への近道=抜け道があります。その途中から見える西浜~茅ヶ崎方面の風景もすてきです。明日の夜にはこちらで秋の花火大会 が開かれます。逆にヨットハーバー方面から島の中腹へ入ると多くの民家があります。その脇に沿って続く小さな道を登りながら時々振り返ると、東浜~腰越方 面の美しい景色が広がります。素朴な景観にいつもひかれます。

私が江の島で一番興味あるテーマに「ネコが多い」ことがあります。無類の猫好きであり、同じく猫大ファンの家族揃ってよく江の島めぐりをしました。少しエサを用意するとすぐに10匹近くも集まってくるスポットもあります。
江の島はある時期から捨て猫が増え、島から本土へ帰ることは出来ずに目立つまでに急増しました。猫好きな観光客がエサを与えるせいか、大部分の野良猫達 は人を恐れず寄ってきたりお腹を出したりします。場所のなわばりがあり、我々は行くたびここに「サユリちゃん」あそこに「白ちゃん」など勝手に名前をつけ ていて再会を楽しみにしました。一部でこのノラ達を観光資源にしようとエサ場を設ける動きもあり、他方でノラ達に避妊手術を行うための募金活動を行う人び ともいます。全島に猫や犬を捨てないように訴える看板を掲示する対策も同時に進められています。
島の人達が一体となって、ノラちゃん達を「地域猫」として扱い関わっているのです。特活で江の島散策をしたある時、生徒達と何匹の猫に会えるか数えながら歩きました。何と約30匹ものニャーゴをカウントできました。

湘南学園の屋上からは、くっきりと江の島が見えます。航空写真を撮ると、江の島と学園は露出して目立ちます。学園小学校では、総合学習で江の島とその周 辺は格好の活動場所であり、新江ノ島水族館は身近な訪問場所です。中高の総合学習でも、江の島との関わりを今後も大切にしていきたいと思います。