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月別 校長通信

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第790回 人生における20代の重要性について(2)

2013年11月28日

(昨日からのつづきです)
米国には20代の青年が5千万人近くいて、人口の15%も占めています。20代は誰でもが通る道なのに、怠惰やモラトリアムが蔓延しています。
しかし、専門家による知見では、20代の意義はとても大きいのです。

「人生の重要な出来事の80%は35歳までに起こる」、
「人生を決定づける決断・経験・気づきの8割は30代半ばまでに起こる」、

「生涯賃金はキャリアの最初の10年で大体の水準が決まる」、
「米国人の半分以上は30歳までに結婚相手に出会う」、
「女性の妊娠能力のピークは28歳で、35歳を越えると難しくなる」、

助言に迷うメグ・ジェイ女史に対して恩師は、「結婚は実際にする前の努力が一番重要なんだよ」と指摘してくれ、指針となったそうです。

 

人格形成に最も深い影響を与えるのは、乳幼児期でしょう。
しかし20代も、人間に特有の成長期なのです。それを知らない20代はモラトリアムをむさぼり、“パラサイトシングル”すら蔓延している現状です。
人の脳は20代に最後の大きな成長期を迎える~性格は20代の時に最も大きく変わり得る、との知見も提示されているそうです。
一方で30代以後になると、人生のプレッシャーが増えていきます。キャリア形成、街選び、結婚や子育て。中年になってもう望むキャリアは得られないとか、もう子どもを産めないとか、その段階になって「20代の頃、自分はいったい何をやっていたのだろう」と人びとは悔やむのです。

だから20代の人たちを励まし、変わってもらいたい、と女史は強く願うのです。最悪の家庭環境に育ち、ダメ男と同棲中だが、緊急時に頼れる人が誰もいないと嘆くエマという女性に対して、女史がどんな助言を重ねて、生き方を改めるように励ましたかの事例が紹介されます。そこで20代全員が知っておくべき課題として、メグジェイ女史は次のようなアドバイスをします。

 

まず「自己喪失に陥っていないでアイデンティティを築くこと(get identity capital)」という第一の課題を提起します。自分自身の価値を高める~なりたい自分になるための投資をする~将来の仕事はわからなくても自分への投資は将来へつながっている、と説くのです。
憧れの仕事や職業があるのならどんどん挑戦してみる~意味もない自分探しはやっちゃダメ、意味のある仕事探しをするのが大切だよ、と生活の基本姿勢を求めます。

 

次の助言はもっと注目する観点でした。「親友とつるむのはほどほどに」、「気の合う同世代や仲間達とばかり一緒にいると出会いが減り、視野も狭くなり、仕事のチャンスも減ってしまうよ」という辛口の助言です。
「新しい経験や出会いはたいてい離れたところにある」という命題が示されます。“遠いつながり”こそが役に立つ~友達の友達の友達が大事になることもある。いま20代の半数が無職かバイトともいえるが、遠いつながりが役に立って、何らかのコネから一般募集されない仕事に就けることも少なくない。情報を得るのにツテを頼るのは当たり前のことです、女史は説くのです。(明日へつづく)