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月別 校長通信

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第862回 中高始業式~全校がそろって新クラスがスタート!

2014年4月9日

今日から、全学年の生徒諸君が登校します。昨日の入学式を経たばかりの中学1年の新入生は、クラスごとの「LHR」の時間から始まります。中2~高3の在校生の皆さんは、アリーナで各自の新しいクラスを確認し、中高始業式に臨みます。
その後、中1新入生と中2以上の在校生の「対面式」を行います。昨年度から開始して好評のイベントです。その後新入生は、学校からのガイダンスを受けて教室に戻り、他の在校生は新しいクラスでLHRを行います。
そして中1の皆さんは、昼食をとってから、午後に生徒会主催の「新入生歓迎会」を体験してもらいます。春休み中から直前まで、実行委員会の先輩達が工夫をこらして準備してきたイベントです。
以上の様子は、明日の通信でお伝えいたします。

 

さて、昨日の中学校入学式は、幸いにも桜の花がまだ咲いていて、春爛漫の素晴らしい天気に恵まれました。
吹奏楽部の♪マーチ「汐風のマーチ」♪の爽やかで軽快な奏楽で式が始まり、開式のことば、学園歌斉唱、校長式辞、山口教頭による教員紹介と続きました。
新入生紹介は、各クラス担任が名前を読み上げ、新入生が返事をしてその場に起立していく形で行われました。新入生の皆さんの初々しい制服姿とはきはきした返事の様子がとてもさわやかでした。“大きな声で挨拶する!”と心決めしていた人達がとても多いことにも感動しました。

 

新入生歓迎の言葉は、中3のフォーリーメイヴさんが担当しました。彼女のスピーチには明確な主題がありました。小さい頃から毎日習ってきたバレエを続けられなくなった時、「誰かに相談する」ということを友達や先生にしてみて、今までの経験を活かせることを見つけた体験を語ってくれました。中学生になってとても信頼できる友達や先生が周りにでき、「頼る」こともできるようになった経験を伝えてくれたのです。もちろん自分で考えて解決することも大切だけど、本当に困った時には周りに頼ってみても良いのだと知り、その後さらに楽しい学校生活を送ることができているそうです。
湘南学園はそんな相手ができる素適な所なので、今は不安でこの話はまだ理解しにくいけど、一年後にはきっと信頼できる素適な仲間が隣にいるはずです。ここで過ごす6年間にできた仲間は一生の友になると思うので、そうした仲間といろいろ挑戦して素晴らしい思い出をつくって下さい、とまとめていました。フォーリーメイヴさんは、学年イベントの委員長なども経験している積極的な生徒です。ひたむきで感受性豊かな彼女のメッセージはとても魅力がありました。きっと新入生の心に響き、安心を届けたことでしょう。

 

新入生代表の挨拶は、長谷川美紀さんが担当してくれました。5年生の時に学園へ見学に来て、先輩達の生き生きした対応や私との関わりもあって学園を志望し、一生懸命に努力して念願がかない、今日を迎えられた喜びから語ってくれました。まず勉強を頑張り、毎回の授業を大切に受けたいとし、特に実験が本格的になる理科を楽しみにしているそうです。部活動は演劇を希望し、自分とは違うキャラクターを演じることに魅力を感じるそうです。学校行事は中高生が一緒に頑張れる体育祭やクラス全員が心を一つに取り組める合唱コンクールなどが楽しみであり、できれば運営する実行委員もやってみたいそうです。
新しい友達や先輩方とうまく関われるか、こわい先生だったらどうしようなど不安もたくさんあるけど、自分の力でまず努力してみて、それでも解決できない時は頼れる友達や先輩、先生方に相談して乗り越えたい。そして新入生一同、共に支え合い良い影響を与え合える関係を築いていきます。自分の言動に責任を持ち、自立した学園生活を送れるように頑張ります、と語ってくれました。最後に入学式を準備してくれた先生方へのお礼と今後の指導への挨拶があり、これまで支えてくれた家族へのお礼と今後へのお願いの挨拶で締め括られました。歓迎の言葉とちょうど呼応するような素直で、とても共感するスピーチであり、長谷川さんの真摯に話す様子に涙ぐんでしまいました。

 

その後、新入生はホール前でクラス毎の記念撮影を行い、保護者の皆様にはアリーナに残られて、学園長先生の挨拶、学校法人とPTAからの挨拶と説明があり、その後中1教室へご案内して、各クラスの学級開きを参観して頂きました。お帰りの際には、校門前の立看板の前で、ご家族の記念撮影をされるご家庭が多数おられました。この良き日にご家族の大切なお写真に私も入れて頂くことが続いて本当にありがたく、嬉しい思いでいっぱいでした。誠にありがとうございました。
最後に、入学式における校長式辞の内容を紹介させて頂きます。

 

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。
私は、本校の校長を務める山田です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
今年は、冬が長く厳しくて、何度か大雪にも直面しました。
その分、桜の開花が嬉しくて、お花見の楽しみも格別でした。そしてまだ桜が残り、春爛漫の素晴らしい日に、皆様を本校へお迎えすることができました。
桜前線は北上していますが、代わって新緑の季節がこれからやってきます。
皆さんのお家の周りや公園や街角で、鮮やかな緑に目をとめて欲しいと思います。
さて、本日この入学式には、学校法人を代表して、理事長の、辻 彰彦様、
PTAを代表して、PTA副会長の、近藤えり子様、
そして全学を代表して、学園長の、仲本正夫先生。
以上の方々の、ご列席を頂いております。
湘南学園全体を代表して、一同、心からお祝い申し上げます。

 

新入生の皆さんは、新しい中学の制服に身をつつんで、さぞ緊張していることでしょう。ここには男子121名、女子100名、合わせて221名の人たちがいます。
皆さんのお住まいは、神奈川県内の様々な地域や他の都県まで広くまたがっています。徒歩や自転車で通える人もいれば、電車やバスを利用して1時間以上かけて通学を始める人も大勢います。学年の先生方は、そして全校の教職員は、皆さんとの出会いをとても楽しみにしてきました。
今日から、この湘南学園の高校を卒業するまで、6年間の大切な時代が始まります。
ここにいる皆さんの間に、これから交流と友情の輪が広がっていきます。
きっと積極的で、意欲とパワーあふれる学年集団をつくっていくことでしょう。
そして大人になってからも、湘南学園でともに生活し、いろいろなことに取り組んだ友達とのつながりは、末長く大事なものになることは間違いありません。

 

これから始まる中学~高校の時代は「思春期」とも呼ばれ、子どもから大人へ向かって、身体も心も大きく変化し、著しく成長していく時代です。
この大切な時代に、まず新しい教科の学習に取り組み、高い学力を身につけて将来の進学目標を見つけましょう。楽しい学校行事や自分の選んだクラブ活動におもいきり挑戦しましょう。また社会に生きる人びとにたくさん出会い、海外の若者達とも交流して、広いこの世の中を知り、将来への希望を広げて頂きたいです。
湘南学園は、昨年度に創立80周年を迎えました。その記念に素適なカフェテリアも出来ています。週に何日でも、毎日でもかまいません。お昼時には、温かくて美味しいランチを、友達と楽しんで下さい。
中高の6年間は大変なこともあり、多くの悩みにもぶつかります。でもその分いろいろなことができるようになる手応えがあります。苦労した分、喜びも大きいものです。
その中で、自分の個性や可能性を自覚し、希望する将来の進路を見つけて、6年後にはそれぞれ別の方向へ旅立っていくことになるのです。
皆さんへの一番の願いは、自分の人生を大切にして、揺るぎない幸せを築いていくことです。広い世の中で、たった一回の人生の方向を選んでいくのは、自分自身です。
大人になったら、自分にふざわしい進路や仕事を選び、自分の長所や持ち味を生かして活躍し、他の人達の幸せに貢献する生き方をして頂きたいです。
どこかで愛する人と出会って温かな家庭を築いて欲しいです。地域や周囲の人達とも感謝の気持ちでつながる人間関係に恵まれて、元気で生きていって頂きたいです。
この湘南学園は、それぞれの将来へ向けて、様々な分野で学び、体験や交流を重ねて、希望いっぱいに社会へ旅立つための拠点になるのです。

 

いま日本と国際社会は、さまざまな困難や課題に向き合っています。
東日本大震災から、もう3年以上が経ちました。いま被災地がどうなっているのか、皆さんは時々、現地の報道に目を向けているでしょうか。
津波や地震で家を失い、原発事故で汚染され、避難生活をしている人びとは、今でも26万人以上おられます。大震災による瓦礫や、放射能の除染作業で出た廃棄物は、巨大な量であり、その保管や処理は大変な負担になっています。
いつかは故郷に戻りたいと願いながら、それをもう諦めて、次の人生の方向を模索されている家族の人達も大勢います。
一方で、これからの6年間は、2020年東京オリンピックの準備が進められる時代とちょうど重なります。大勢の外国の方々を迎えるまで、様々な準備が進められます。大きな楽しみができて、日本の社会は少し元気を回復しました。
ただし、被災地の様子や被災された人達の暮らしが、これからどう変わり、希望ある新たな地域が本当に再建されるのかも見届けながら、私達にも出来る支援を考えていかねばなりません。

 

湘南学園は、昨年「ユネスコスクール」への加盟を認められました。“このままでは地球社会が危ないから、持続可能な開発を考え、持続可能な社会の担い手を育てていこう”という動きが世界に広がっています。国連もユネスコも、日本の文部科学省もこの目標を掲げて募ってきました。本校はその動きに応えて仲間に加わりました。
「地球規模」という意味の「グローバル」という言葉がよく使われます。経済やビジネスの世界では国際的に激しい競争が行われ、海外で出かけて働く日本人も増えています。一方で、大震災もきっかけにして、お金儲けや競争に勝つことだけを最優先する風潮はおかしいと思う人達も増えています。皆が幸福に共存できることを大切に、本当の生きがいや助け合いを求める考え方も広がっていることに注目しましょう。
湘南学園は、「社会の進歩に貢献し、明朗で実力ある人間を育てる」という教育目標を持っています。皆さんには、6年後に待つ大学進学で高い目標を実現できるように思いきり勉強に励むとともに、将来どんな分野で社会に貢献し、世の中の人びとの幸せに関われるのか、遠い将来のことも考えながら成長していって欲しいと思います。

 

それでは、これからの学校生活で大事にして欲しいことを、3つにまとめてお話しします。第1番目は、これから出会う周りの一人ひとりを大事にすることです。
学園小学校から進学した皆さんは、自分のクラスに良く知っている友達を見つけて、さっそく声をかけた人もいることでしょう。中学受験で入学した皆さんは、今は「ひとりぼっち」です。緊張や不安でいっぱいでしょう。でも大丈夫です。日に日に新しい友達はちゃんと出来ます。クラスや学年だけでなくこの先、部活動や学校行事を通じて、優しい先輩たちともたくさん知り合いになれます。
まず今日から隣の人や近くの人、さびしそうな人に少し勇気を出して声を掛けてみましょう。電車通学の人には別のチャンスもあります。自分から寄っていって挨拶してみることです。どんな所でも人間関係でも大事なのはまず挨拶です。同級生にも先生方にも、お家でも大きな声で挨拶できる人間できる人間になって下さい。
皆さんは、身体の大きな人も小さな人もいます。おとなしい人も活発でおしゃべりな人もいます。みんな顔が違うように、性格や個性は様々です。
気をつけて欲しいのは、見かけの違いを理由に相手の気持ちを考えない言葉を慎むことです。いじめは絶対に許されません。いじめは大抵、小さな「言葉の暴力」から始まります。「お前きもい」とか「あいつは変だぜ」といった悪口や陰口を控えなければなりません。悪ふざけや暴言が重なり、いじめにつながることもあります。
「親しき中にも礼儀あり」という格言を心に留めましょう。気心が知れている相手だと、よけいに乱暴を重ねて傷つけやすいのです。
携帯電話やスマートフォンが普及しています。とても便利な道具ですが、思わぬ大きなトラブルの温床にもなっています。メールやラインなどをもう始めている人も多いと思いますが、相手の気持ちを考えた注意深い対応が必要です。いずれ学年の先生方から重点的な指導がありますから、その注意に集中して下さい。
一番大事な鉄則は、「自分が言われたら嫌な事は相手には言わない!」ということです。誰もが気持ち良く生活できるように、相手の気持ちを思いやれる人間になりましょう。学校で学ぶのは教科の勉強だけではありません。人間関係の大切さについても学んでいきましょう。

 

第2番目は、自分から進んで学習する習慣と方法を身につけることです。
中学の授業は毎時間、担当の先生が変わります。「算数」は「数学」と名前が変わり、「英語」を始め新しい教科が始まります。宿題も小学校の頃より多くなります。年に数回、多くの科目のテストが続く「定期試験」があります。一人ひとりの成績も詳しく示されて届けられます。
まず、授業にしっかり集中することが重要です。授業中に積極的に発言するのはいいことですが、関係ない私語は周りにも迷惑をかけます。ノートをきちんと取り、指示された作業や復習に取り組みましょう。判らないところは遠慮なく質問しましょう。
中学では、節目節目に小さなテストが行われます。皆さんへ届けたいメッセージは、「小さなパーフェクト」です。100点満点を取るのは大変ですが、10点満点とか20点満点はその気になれば誰でも取れるものです。合わせて宿題と復習にコツコツ取り組むことです。家庭学習の習慣が身につくと、学力はどんどん伸びていきます。「集中力」と「続ける力」を土台にして、一歩一歩積み上げていくことです。そして
「小さなパーフェクト」を心がけて、勉強に自信をつけていきましょう。
また、自分が特に好きな教科や興味のある分野は、知的好奇心を発揮しましょう。
学校の授業だけが勉強ではありません。テレビ番組やインターネットの情報、旅行や見学を通じても、いっぱい知識を広げ、わくわくする発見に出会えるものです。
人類がたくわえてきた文化や、科学や、芸術は、すごく奥深くて究めきれない世界です。好奇心を燃やして、たくさん吸収できる6年間にしていきましょう。

 

関連して第3番目には、いろんな本をたくさん読んで、新たな世界と出会い、視野を拡げることです。読書の習慣を身につけて「考える力」や「感じる力」を豊かにして欲しいと願っています。
皆さんは、小学校時代にすごく感動したり、心に残っている本はありましたか。
誰かに紹介できるような、「とっておきの本」はありますか。
町の図書館や、学校の図書室や、大きな本屋さんへはよく行く方でしょうか。
本校の図書室は、皆さんの教室のすぐ近くにあります。ぜひ早めに行ってみましょう。日当たりが良くて気持ちのゆったりする部屋です。約3万7千冊の本が皆さんを待っています。絵本やCDやDVDも置いてあります。お勧めの本には、司書の先生や図書委員会の先輩たちが書いたガイドもついています。学校の図書室や大きな本屋さんに時々行ってみましょう。気になる本を遠慮なく手に取ってみましょう。
中学1年の先生方は、「朝読書」の時間を設けることを決めています。
「朝読書」では、それぞれ読みたい好きな本を家から持ってきて読んでもらいます。
通学の電車の中で本を読む習慣がついて、一年間に何十冊も読むようになった先輩たちもいます。皆さんも「すきま時間」を読書に向けてみて欲しいです。
読書を通じて、自分の興味ある分野はどんどん詳しくなることができます。また将来の目標になるような分野に出会うこともあります。悩んでいる事やつらい事にヒントを得て心が軽くなることもあります。一人の人間の生活や人生は限られた幅の中にありますが、読書によって世界が豊かに広がることは間違いありません。

 

以上、3つのテーマについてお話ししました。
自分から進んで周りの人たちに声をかけて大事にしていくこと。自分から進んで勉強する習慣と方法を身につけていくこと。そして読書に励んで自分の世界を広げていくことです。この3つのことを心にとめて、楽しく充実した学校生活を送り、夢を広げて成長していってほしいと思います。
最後になりますが、保護者の皆様方へ改めてお伝えいたします。
湘南学園は、保護者の皆様と私達教職員のスクラム、連携を大切にする私学です。
様々な教育活動で、お母様方、お父様方のご協力を戴きながら運営してまいります。
新入生と保護者の皆様をお迎えできたご縁を大切に、教職員一同、精いっぱいの関わりと指導を期して頑張ってまいります。どうかご協力をお願い申し上げます。
それでは以上で、私の式辞を終わらせていただきます。ありがとうございました。