第891回  “完全燃笑”をはたした体育祭!

2014年5月21日

第10回新体育祭は、前回に続いて晴れと曇りが交互する、でも最高の天気に恵まれました。本校の体育祭は、高3諸君はいませんが、5つの学年の高校生と中学生が1000名近いスケールで、大グラウンドいっぱいにドラマを繰り広げる、熱くて素晴らしい学校行事です。今回もテーマの“完全燃笑”にふさわしく、笑顔と感動あふれる青春の輝きを表現してくれました。

 

前年度は、競技の時間が諸事情から延長して終了時刻が遅くなった反省があり、今回は予定時間を守るという決意が強く持たれていました。連休明けの縦割り練習期間では、色ごとの練習はもちろん、実行委員会の招集・決勝審判・用具・得点・保健・放送・パンフ・会計・書記の各係も、その反省を意識して周到に準備を進めてくれたようです。今回のプログラムの時間進行は見事に順調で、最後にグラウンドで色ごとの感動的な交換会を設けることができました。
体育祭の感動は毎年本当に大きなものがありますが、今年特に感心したこと、心に残ること、気づいたことなどを中心にまとめてみます。

 

・“完全燃笑”というキーワードの浸透が徹底されていました。総務委員長の松本京子さんと実行委員長の佐々木瑠美さんの最初と最後の挨拶も、この言葉を軸にしていて、気持ちが強く伝わってきました。

・「選手宣誓」も開会の気持ちを高揚させる大事なところです。今年は5B瀧晃征君が担当しましたが、実に力強くて立派に伝統が継承されました。

・放送アナウンスがすごく素晴らしかったです。5E猪飼優奈さんが中心でしたが、全種目の動きの説明やエピソード挿入、各競技のライブ実況中継など、判りやすくて楽しめる、感心する放送でした。

・招集、決勝審判、用具、得点、保健など、体育祭を支える実務の進行はテキパキと使命感を持って、学園体育祭の伝統を見事に受け継いでくれました。小さなトラブルが起こると大声を掛け合って迅速に対応し、プログラムは本当にスムーズに進行しました。楽しい「部活対抗リレー」を午前中に移したのも大成功だったと思われます。

・競技中の各色応援の姿はいつも素晴らしいです。高校生が出場する競技では中学生が応援を頑張り、男女別の競技では残った異性の人達が応援を頑張る姿はいいです。「応援歌」を決めた色もあり、「色ニュース」を連日発行する色もあることを知り驚きました。

・結果発表は、テーマ4文字とイラストで計5つの得点掲示を向こうから人が突き破って各色の順位がわかる、という演出が巧妙でした。あちこちに様々な工夫が加えられていることに気づきました。各色のアトラクションは、アリーナ2階から2名の審査員が全体を眺望して採点するという仕掛けが加わりました。いろいろな議論を経て各箇所が具体化されていることに感激しました。

・各色のリーダー達のファイナルエールは、いつもながら心いっぱいでした。「どの色もお疲れ様でした」「順位がつくのは仕方ないけど、皆で頑張ってこの大きな感動があるから皆にありがとう」というメッセージが多くて、泣ける思いでした。試合終わってノーサイドの精神、他の色への配慮や思いやり。全色が力を合わせてつかんだ感動の体験が共有されていました。

・グラウンドいっぱいに5色の大きなサークルが出来ました。カラフルな五輪のデザインは上空から記録しておきたい程です。先輩達から協力への感謝が述べられ、後輩達はお互いの協力を喜び合い、写真を撮ったり、セレモニーを演出したり、存分に交歓の時間を持てたはずです。

・地味ながら最も感動した場面の1つは、生徒達も参観された方々もほぼ退出したグラウンドで、黙々と用具や機材の後片付けや、清掃の仕事を進めている実行委員会や関連委員の生徒達の姿でした。「自分達の大事な体育祭だからこそ、ちゃんと仕切って最後までやり遂げる」という静かな強い意志を感じて、心からそうした在校生諸君の姿を誇りに思いました。

 

今年も審査員の一人として、つらい採点を行いました。「パネル賞」と「アトラクション賞」は赤組が受賞し、「総合優勝」は黒組が受賞しました。今回見事に示された高2諸君の学年パワーに心から感銘を受け、あとに続く高1以後の後輩達にしっかりと伝統のバトンが託されることを確信しました。

保護者の皆様には、判明した分で517世帯と、高3以外の5学年でも過半数を越える多数の方々にご来園ご参観して頂きました。グラウンドの狭いスペースやアリーナ棟の各所に分散する不便な環境でのご観戦におわび申し上げるばかりです。最後のリーダー学年を経験する高2の保護者から、始めて体育祭を観戦された中1の保護者まで、多数のお母様やお父様からお言葉を頂きました。楽しくて活気あふれる雰囲気、工夫や演出をこらした進行、生徒達の力でやり遂げる自主性の素晴らしさ、一体感あふれる全体の盛り上がりに、感動やお褒めの言葉を頂きました。お暑い中を長時間ご声援下さいまして、誠にありがとうございました。

最後に昨日撮った写真を何枚か掲載いたします。輝く青春ドラマの一端をご覧下さい。広報担当の教員の方でも後ほど詳しく写真中心に発信いたしますので、そちらもぜひご覧になって下さい。