第934回 湘南学園中学高校の親身な夏期講習

2014年7月10日

夏休みが近づいています。教科の学習や大学受験において、この期間の有効活用はとても大事なことです。“夏を制する者は受験を制す”という言葉には実感があります。本校では、毎年この夏休みを活用する夏期講習を旺盛に組んでいるので、今日はその概要を紹介いたします。

 

中学生は、夏休み前までの学習内容を集中的に総復習し、9月の期末試験にも備えて基礎学力をしっかりと鍛えることが主眼です。

約6週間におよぶ夏休みのうち、お盆前後の2週間を除く前半・後半合わせて4週間の中高校内講習が設定されますが、中学生は第6週に英語と数学の講習を全員が受講します。受講クラス編成は成績別のグレード編成であり、午前中に70分授業を5日間受けます。午後は部活動や学園祭準備で学校に残る生徒も多くなります。9月の学校再開へ向けた「助走」にもなっています。国語と社会と理科は、成績の厳しかった生徒達を指名で特訓する補習が行われます。第1週または第5週に60分授業を4日間受けてもらいます。

 

高校生については、全ての講座が希望制の申し込みになっています。第1・第2と第5・第6週の午前・午後にまたがって、国語・社会・数学・理科・英語の講座が多数開講されます。大学受験をにらんで、テーマ別や単元別の多彩な講座、また難易度の高い応用発展の講座から基礎固めの復習中心の講座まで、時にはネーミングも個性的な授業が用意されています。「センター国語のツボ」「数列を極める」「March~難関大の読解」など目を惹くタイトルです。

在校生の学力の到達と重点課題をよく知る本校教員だからこその講座内容であり、生徒諸君は自分の課題意識に合わせて選択できるようになっています。申し込み人数が多くて同じ内容を2回に分けて開講する場合もあり、講座数は全体で約80におよびます。

 

以上の校内講習に加えて、希望制の高校合宿講習が第2週に4泊5日で実施されます。富士山麓の涼しく自然豊かな環境で、講義棟や自習室、各自の個室など施設に恵まれ、文字通り「勉強漬け」の生活を体験します。今回も約70名が参加します。

「自学自習・自調自考」が合宿講習のコンセプトであり、各教科・科目の授業に加えて、深夜までの自習タームが数ラウンド設定され、大学受験へ向けた学習リズムの確立へ向けて展望と意欲を深めることが期待されます。

校内講習は無料ですが、こちらの方は宿泊費と交通費を負担してもらいます。この体験で弾みをつけてその後勉学を軌道にのせた先輩達を多数見てきました。参加者に育まれる連帯感と切磋琢磨を期待しています。