第988回 校舎を彩るキルトタペストリー~創立80周年記念の宝物

2014年11月7日

先月の後期の開始以後、中2教室フロアから第1教員室にかけての通路に、大きくて美しいキルトタペストリーが、2箇所に分けて1作品ずつ常設展示されています。

これらは、創立80周年記念事業・行事委員会にお集まりになられた学園関係者の方々が、「湘南キルトチーム」を結成され、長い時間をかけて製作して下さった珠玉の作品です。

80周年記念誌にあたる『チーム湘南学園・創立80周年を迎えて』の67ページに、湘南キルトチームの代表を務めて下さった小原美佐江様がこの取り組みをまとめて詳しく紹介しておられます。現高3の保護者であり、PTAや理事会でも大変なご尽力を重ねて下さってこられたお一人です。

 

この製作のために、一昨年から昨年にかけての1年間に、実に21回もの「キルト教室」が設けられ、のべ262人の皆様が手作りで進めてくださいました。大がかりでオリジナルな作品です。参加者はPTA・同窓会・後援会などにまたがり、キルトがご専門の学園同窓生の亀川登志子様のご指導を受け、昔の学園や今の学園を和気あいあいと語り合いながら製作を進められたそうです。「湘南学園の過去から未来へ心をつなぐキルトタペストリー」と題して、1枚1枚をつなぎ合わせて完成されました。

最終的には合計4つの作品を仕上げて頂き、幼稚園と小学校に1作品ずつ、中学高校に2作品を寄贈して頂きました。中高ではどこに常設で展示しようかの検討が遅れ、公開が遅くなってしまったことを謹んでお詫び申し上げます。

学園祭明けの前期終業式で、全校生徒にその主旨を伝え、在校生や教職員、外来の方々の通行の多い区域を選んで取り付けて頂きました。

 

1つの作品は「学校・松のシリーズ」で、141枚のキルトが、もう1つの作品は「サンプラーズシリーズ」で、49枚のキルトがそれぞれつなぎ合わされて完成されています。

1枚1枚に製作した人のイニシャルが記され、どなたか判ることも少なくありません。学園を愛おしみ支えてくださる皆様の深い思いが1枚1枚にこめられつなぎ合わされている、大切な大切な宝物です。これからずっと校舎と在校生を見守ってくださいます。このキルトタペストリーにこめられた願いを後世にずっと語り継いでいきたいと思います。

ご来園の際には、この素晴らしい作品をじっくりとご覧になってください。