第1022回 高校1年生対象の大学模擬授業②

2014年12月19日

昨日のつづきです。今回の大学模擬授業は、22もの講座が開講され、数多くの大学から先生方が本校の生徒のためにご多忙な中を時間を割いて来園してくださり、それぞれのご専門と研究分野について、入門的な講義を準備してくださいました。

学年会では、生徒の多様な好奇心に沿ってそれぞれの個性化を励まそうと講座を拡充したようです。タイトルだけ見ても興味津々の内容であり、パワーポイントや様々な教具も使用され、高校生という受講対象に留意して語りかけや話題で工夫をこらした授業が展開されました。

 

ぐるっと廻ってみただけですが、一番嬉しかったのは生徒諸君の優れた集中力でした。それはまず講師の先生方のお力ですが、どの講座を選ぶかガイドするプリントも丁寧で、それぞれの講座内容を具体的に紹介して積極的な受講を呼びかけています。生徒達の受講のモチベーションを高める努力が反映されていることが伺えました。興味や好奇心をしっかり持って授業に臨めたようです。

各講師の先生方を控え室から各教室へご案内するのは毎回、担当の生徒達が自覚を持って受け持っています。終了後は所定のワークシートを使って、本日受けた授業内容の要約と感想・意見を3時間それぞれまとめ、大学における学びの世界について考えたことや今後の抱負を記してもらいました。
高2以後の「文理選択」へ向けた重要な岐路にある高1の生徒達にとって、今回の経験は「大学での学びのイメージ」を深める貴重な機会になったことでしょう。

 

大学の授業では、数多くの講座から自分で選択できる幅が広がります。自分も学生時代、どの授業を選ぼうかとわくわくした記憶があります。社会学や教育学など関心の深い授業は毎週楽しみになり、担当の先生に質問に行くなどして対話する機会が得られて張り合いがありました。

高1の諸君には、本日の学びも起点にして、興味を持った専攻分野や情報の紹介を手がかりに、ネットで関連情報を検索したり、図書室や大書店に足を運んで関連する書籍を探して読んでみてほしいものです。