第1085回 カフェテリアとの提携による食育の展開 ②

2015年4月22日

昨日からの続きです。今年度から食育の一環として、湘南学園中高の新入生を対象にクラスのささやかな親睦交流の促進も期して、クラス毎のローテーションを組んでクラスランチを行うことにいたしました。

年間で10回ほど毎月1回のペースです。なお学園の小学校では別に、弁当給食による定期的な学年ランチが新たに導入される予定です。いずれも継続的に食育を展開する場であり、年間スケジュールに入れて進めさせていただきます。

学園小学校から内部進学した新入生は、小学校時代にカフェテリアのお弁当を利用した人達もいます。中学受験で入学した新入生は、学校入試説明会や学園祭などでカフェテリアを利用された人達が多いことでしょう。

 

昨日から開始されたクラスランチでは、カフェテリア利用手順や食事マナーのガイダンスも含めて始まりました。「ラボカード」を全員に取得してもらい、メニューについては約半年間の分でどのクラスもローテーションで同じメニュー群が保証されるように組んでいただきます。なおアレルギーの問題等によりご家庭からお弁当のみとのお申し出がある場合には承ることにしています。

ランチタイムでは、湘南食育ラボの方を中心に、中高の教員も入ってメニューに関連づけて食育のお話をします。すでにメニュー注文の場所には、栄養バランスなどの食育関係のプレゼン資料が映写されています。

たとえば欠食の問題点や朝食の大切さ、頭脳を働かせるための食事や栄養素の摂取バランスなど、短いレクチャーをこれから重ねてもらいます。授業や総合学習につながる教材を扱う機会もあります。生徒の観察や掌握のためにクラス担任など学年の教員がランチに同席いたします。

また中1のクラスランチがない週には、中2~高3の他の学年でも、家庭科の調理実習や「食」や「農」に関わる総合学習との関連で、可能なところからクラスランチを行っていきます。

 

これまでも家庭科や保健体育科を中心に様々な教科で、食育に関わる授業内容を組むことがありました。今後はカフェテリアとも連携して食育の領域を広げたいです。

「ユネスコスクール」に加入した本校は。「持続可能な社会の担い手」、「地域や世界の進歩に貢献する市民の育成」を志し、そのための教育=ESDの充実を目指しています。食の問題はすぐれてグローバル世界の現実を反映するテーマです。ここ湘南の地域の生産者や市民団体との連携も広げ、食育に関する講演会やイベントも実施していきたいです。

 

学園の中学生と高校生は、カフェテリアにとってメインとなる利用者です。出食率の増加はカフェテリアの存続と発展の土台となります。ご家庭での利用促進に向けたお話し合いを願い、改めて全学年のご家庭に呼びかけをさせていただきます。お弁当がご基本のご家庭にも週に1~2度はご利用いただければと願うものです。

また湘南食育ラボは、非営利団体のNPO法人です。日々の出食の増加に加えて、多数の方々のご賛同とご支援を承ることも大切になっています。学内や学外に広く紹介してご理解を広げ、賛助会員の募集についても協力していきたいと考えております。