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月別 校長通信

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第1245回 東南アジア諸国の大きな動き

2016年1月18日

本日は、日本に近い東南アジアにおける画期的なニュースを取り上げます。マスコミの注目度はあまり大きくないようですが、今後の日本と世界に深くつながる重要な動きだと思われた報道です。

「ASEAN(アセアン)」という言葉は広く知られていることでしょう。「東南アジア諸国連合」の呼び名で10か国が加盟しています。その首脳会議の宣言を受けてさる12月31日に、ASEAN共同体=「AC」が発足しました。アジアで最初の地域共同体が動き出したのです。

 

ASEANは、米ソ冷戦とベトナム戦争の時代、1967年に誕生しました。その後経済協力を進展させ、加盟国を増やしながら平和と共栄を追求しました。民族や宗教がとても多様で複雑な地域であり、民衆の所得格差も大きな現状があります。EUにおけるユーロのような統一通貨は設けないともされています。

しかしこの共同体は、経済と政治・安全保障と社会・文化の3分野で構成され、総人口は6億3千万人を越えます。あの欧州連合=「EU」は総人口約5億人です。

東南アジアの国々は総じて著しい経済発展の最中にあって、中間層の人々も急増しています。日本観光を楽しむ富裕層の報道もよく見かけるようになりました。「シンガポールはASEANのニューヨークになる」といった表現にも接しました。世界における存在感は高まるばかりです。

域内の関税撤廃など「ヒト・モノ・カネ」の移動の自由化を促して経済をさらに活性化させながら、人権や民主主義の浸透、法の支配の確立などを図り、社会福祉や教育、災害対策などで協力体制を整えていくことでしょう。

アメリカと中国という2つの超大国の動きに対して域内で結束して行動する必要も大きいようです。TPPの外圧や、南シナ海をめぐる利害対立に対して、発言力を維持することにもつながりそうです。

 

東南アジアはずっと日本が圧倒的に優位な市場でしたが、グローバル経済の進展や中国の進出によって様々な変化がありました。

それでもタイなど各国に多数の日本企業が進出し、日本の商品は社会に幅広く浸透しています。日本の高齢社会はこの地域から来日して就労する人びとにも支えられ始めているようです。

ビジネスだけでなく観光や留学で日本から向かう人達もこれから更に増加していくことでしょう。

将来この地域で就労する日本人も増加することと思われます。日本の若い世代の人達に東南アジア地域への関心がもっと広がることを願っています。