第447回 全校朝礼を実施、高校ハンドボール部が関東大会へ出場!

2012年5月7日

 連休が終わって通常の学校生活が再開しました。ツツジやモッコウバラなどが住宅街を美しく彩る季節です。在校生の皆さんや受験生の皆さんは、この連休でそれなりにリフレッシュできたでしょうか。俗にいう「5月病」などはねのけて、連休明けの日々を元気で生活してもらいたいです。

今日の1校時は、アリーナに全校生徒が集合して朝礼を行いました。先月の始業式は高校・中学と分けていたので、今年度初めての全校集会となりました。中1から高3まで合計30クラス、千百名以上の在校生諸君が集まると圧倒されて身がひきしまる思いでした。

今回の全校朝礼は、以下の内容で進行しました。
1.校長の話
2.柳下教頭の話
配布された「緊急避難マニュアル」にもとづき、その要点について詳しい説明がなされました。大地震・大津波に対する備えの意識を強めるために学校としての対応策が示され、自主的な防災の自覚が喚起されました。各ご家庭でもこのマニュアルに沿って話し合って頂き、「登下校判断シート」などの個別報告を学校へ提出して頂くことになっています。

3.福田生活指導主任の話
今年度の指導目標“君の心に聴け”を軸に、マナーとモラルを自覚して日々の学校生活を送って欲しいと、挨拶励行、服装身なり、校舎使用、登下校注意などの要点について説明がありました。

4.今年度前期奨学生の表彰
高3から中2まで、前年度後期の総合成績を基準に、各学年の成績優秀者が3名ずつ表彰されました。

5.クラブ関係表彰・高校男子ハンドボール
時間の関係で、部活動関係の表彰は例年、6月の全校朝礼へ順延させてもらっています。ただし今回は1件だけ特別表彰を行いました。
高校男子ハンドボール部が県大会でみごと準優勝し、来月の関東大会への出場権を獲得したのです!準決勝も決勝も強豪私学との行き詰まる大熱戦でした。これまで個人戦では関東大会や全国大会への出場者が何人か出ていますが、チームとしての高校運動部では初の快挙を達成してくれました。全校生徒が集まるこの機会にと表彰を行い、壮行会も兼ねて選手20名全員に揃って出てもらい、部長の加藤君が決意表明をして盛大な拍手を受けました。これまでの練習と努力の成果を発揮できて本当におめでとうございます。

それでは最後に、本日の校長からの話の内容を、これまで同様に紹介させていただきます。

皆さん、おはようございます。新年度に入って、ほぼ1か月が過ぎました。
新しい学年・クラスや、新しい授業には、だいぶ慣れてきたでしょうか。皆さんそれぞれ、心機一転して生活のリズムをつくろうと、努力していることでしょう。新年度になって、とても感心することがいくつもありました。
まず、高校3年生の皆さんが、強い意気込みで受験勉強に取り組んでいる姿です。
毎朝、多くの高3諸君が早めに登校して、教室やラウンジやスクウェアで、黙々と自習に取り組んでいます。放課後や、昼休みなどの隙間時間にも、黙々と進めています。中には、高2や高1の諸君の姿も見受けられます。この春に卒業した先輩達の実績やメッセージが大きな励みとなって、大学受験へ向けた全校の雰囲気が前進しているのが嬉しいです。
一方、中学1年生の皆さんの積極性にも感動しました。生徒会総務委員の選挙では、定員3名のところを、何と8名もの人たちが立候補しました。
その背景には、素晴らしかった新入生歓迎会も貢献していることを知りました。先輩達に祝福されて入学したのだという安心と希望を、新入生みんなに届けようと、当日には昼休みの放送で呼びかけがなされました。驚くほど大勢の人たちが集まってくれ、中1フロアからオーバーブリッジを通ってアリーナまで、熱い人垣ができました。拍手やハイタッチを受けてクラス毎に移動する新入生諸君は、笑顔いっぱいでした。アリーナの中で円陣を5つ組んでの集団遊びも大成功でした。高2諸君を中心とする実行委員会の諸君の工夫は見事なものでした。改めてお礼を伝えます。今月は半ばに、来週火曜日にいよいよ体育祭が待ち受けています。明日から特別時間割もスタートします。昨年よりも日程がきつい中で、実行委員会と各色リーダーの人たちの準備と苦労は並大抵ではないと思います。5つの学年の全員を、自分の色全員をどうまとめて動かすのか盛り上げていくのか、いま必死に模索し相談していることでしょう。大変だけど、この経験も本当に貴重なものです。みんなの気持ちを揃え、堅い団結を築いて競技に燃えて、本番では素晴らしいドラマをつくってほしいと願っています。

さて皆さん、他方で約1か月後には、最初の定期試験である前期中間試験が待っています。体育祭をはさんで新しい学習のリズムを調整し、維持しなければなりません。各学年では、朝テストや朝自習が組まれています。授業への集中も、小テストなどの課題への取り組みも、全校的に前進しているなと感じられます。
学校行事や部活動も佳境を迎える人たちが大勢います。だからこそ日々の授業と提示された学習課題にしっかりと取り組み、「隙間時間」も有効に活用して、自分の足腰を鍛えていきましょう。
学園生の皆さんは、いつでもどこでも仲間と共に一歩前へ踏み出す明るさと自主性に、とても優れています。そしていくつもの課題を抱えながら、逃げずに両立をめざす粘り強さが立派だなといつも思います。皆さんそれぞれが様々な課題をやりくりして、最初の中間試験では、「自分なりにがんばりきれた!」「いいスタートを切れた!」と達成感を持てるように、地道な努力を続けて下さい。

さて本日、全校の皆さんにひとつ大事な連絡があります。いま携帯電話やインターネットに関わって、広く世間や学校社会では、トラブルや犯罪など事件が続発しています。中学生や高校生の皆さんには、被害者にも加害者にもならないマナーとモラルが切実に求められています。学年主催の講演会や情報など教科の授業でも、学校として情報教育に努めています。しかしここ数年で、在校生諸君に関わる事件もいくつか起きました。状況が外から見えない中で、深刻な場面につながる事例にも直面しました。
そこで、お知らせのプリントを配りましたが、今年度から新しいシステムを導入しました。専門の業者により、学園の公式サイト以外のサイトを、定期的にネットパトロールしてもらいます。ネット上の「掲示板」などに在校生や学校への誹謗中傷の書き込みがないか、また在校生の様々な個人情報の書き込みがないかどうかを監視します。もしもそのような事例があった場合は、削除への努力を
行い、発信者への確認・指導を行います。こうした事例が世間では増加蔓延する中で、このシステムを導入する私学も増加しています。ほとんどの皆さんには無縁な事柄ですが、ネットを介したトラブル・事件を未然に防ぎ、在校生の皆さんの安全と安心を守るために、必要な措置であることを理解してもらえればと願っています。

本日は、このあと更に重要な全校連絡があります。東日本大震災を経験した私たちが深く心に留めるべき防災の課題です。教頭の柳下先生から、地震や津波を想定した緊急避難のマニュアルについて説明して頂きます。しっかりと集中して聞いて下さい。それでは、以上で私からの話は、これで終わります。