第1353回 湘南学園中高合唱部の歌声に送られて

2017年11月3日

~平尾昌晃君を『偲ぶ会』~

 先日惜しくもお亡くなりになった湘南学園OBであり、日本作曲家協会・常務理事を努め、著名な作曲家で歌手の平尾昌晃先生を偲ぶ会が、同窓会同期会の主催で行われました。
 
 生前、平尾先生には学園に対して数々のご貢献、ご協力をいただきました。湘南学園中学校高等学校を代表して改めて感謝申し上げますとともに、心より平尾先生のご冥福をお祈り申し上げます。
 
 また当日は、同期会、同窓会、PTA、後援会、理事会関係者など、「チーム湘南学園」関係者の皆様にご参加いただき盛会となりました。参加いただきました関係者の皆様に御礼申し上げます。

 そうしたなか印象に残ったのは、平尾先生の恩師であり元国語科で教鞭をとられていた桜庭先生が92歳の高齢をおして参加いただいたことです。桜庭先生は、祭壇に飾られた満面の笑顔をたたえた「平尾君」の写真を見るや号泣されてしまったのです。新進気鋭の若手教師として湘南学園に赴任してこられて以来、平尾先生がお亡くなりになるまで、桜庭先生と「平尾君」の間には、長きにわたる交友が結ばれ、その師弟の絆の深さを垣間見ることができました。
 
 話は少し遡ります。それは湘南学園創立80周年記念音楽祭(2013年11月)のことでした。2部により構成されたこの音楽祭は、1つは「クラシックの日」として、本学園OBであり指揮者の尾高惇忠先生にプロデュースいただいたクラッシックコンサートであり、2つめが、「ポピュラーの日」として平尾先生にプロデュースいただいたものでした。そこで平尾先生は、「湘南学園の文化性あふれる多彩な音楽祭 音楽は人と人をつなぐ素晴らしい力をもっている」と語られ、「共につどい、地域と未来に広がる 湘南学園創立80周年記念音楽祭」として盛大に開催され、成功裡に終了しました。平尾先生の音楽力やその感性が、湘南学園の文化性と絶妙にコラボしたものであったとお聞きしたことがあります。
 
 平尾先生は「NPO法人ラブ&ハーモニー基金」を立ち上げ、音楽による様々な社会貢献に近年努めて力を入れておられたように感じます。昨夏平塚市で開催された平塚七夕まつり前日祭に、社会福祉施設の皆様方をご招待し“共に歌い、いつまでも元気に”という空間を創り上げておられました。湘南学園合唱部の出演依頼をいただき、出演されたプロ歌手の皆さんと共に歌う機会をつくっていただきました。平尾先生は、それに向けてお忙しいなか、学園に足を運んでいただき、直接音楽室で合唱部員の皆さんに歌唱指導いただいたことは、いまも記憶に残っている場面です。

 そうした恩返しも兼ねて、偲ぶ会当日は、合唱部の皆さんが「学園歌」、「湘南学園創立70周年記念曲」(平尾昌晃作曲)をはじめ、平尾メドレーの代表作「瀬戸の花嫁」などを、今はなき平尾昌晃先生に届けとばかりに参加者と共に、心ひとつにして歌いました。祭壇の平尾先生の笑顔が「ありがとう」と言っておられるような気持ちになったのは私だけではなかったでしょう。