第1363回 豊かで気品高き表現者たれ

2018年1月26日

~湘南学園中高合唱コンクール開催~

 湘南学園中高合唱コンクールが先日盛大に開催され、成功裏に終了することができました。またご参観いただきました保護者の皆様、またご協力いただいた関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
 
 合唱コンクールに寄せた私からのメッセージは以下のようなものです。

 今回第28回を数える”湘南学園合唱コンクール”を迎えるにあたり、生徒の皆さんにお祝いのメッセージを送ります。何よりも合唱コンクールは、生徒会が新体育祭、学園祭と共に大事に歴史を積み重ねてきた行事です。

 今回の中学合唱コンのテーマは「響鳴(きょうめい)」、つまり「クラスの全員が声を響かせて1つの合唱を作り上げる」ことです。
 そして高校合唱コンのテーマは「Jenga(ジェンガ)」、それは木のブロックを積み重ねていくという意味合いです。

 中学、高校共に一人ひとりの生徒の皆さんが、自分たちが選曲したクラスの曲に込められた作曲家・作詞家の想いを理解し、また時には「意訳」もして、どのように自分たちのクラスの曲にしようか発想をめぐらし、表現するのか。そこには様々な悩みや葛藤がつきまとうでしょう。それを乗り越えてステージに立った生徒の皆さんの、1つに溶け合ったハーモニーの心地よさを自分たちで体感し、藤沢市民会館いっぱいのオーディエンスの皆様にも伝えて欲しいのです。

 この合唱コンクールにむけた練習期間中、インフルエンザが猛威をふるい、中学校では学級閉鎖が相次ぎました。手洗い、うがいの励行、体調管理に努めるようにしましたが、当日欠席も2桁に達するクラスもあり、それぞれのクラスで想定したイメージ通りのものにはならないのではとの一抹の不安を抱いていました。
 
 しかし、そんな心配をものともせず、このような限られた条件のなかでも精一杯の練習を通じて、「豊かで気品高き表現者」として、私たちに心地よさと感動をプレゼントしてくれました。
 
 今後とも、一人ひとりの生徒の皆さんが、「豊かで気品高き表現者」としてブラッシュアップしていった、その先の「行方」を見てみたいと思った次第です。