第319回 ありがとう!学園プール~水泳部泳ぎ収め会

2011年10月12日

 秋休み中の10月8日(土)に、あるイベントが催されました。

 先週土曜日も心地良い秋晴れの日でしたが、この日は学園小学校の「たいいく表現まつり」の本番当日でした。早朝3~4時からお席の確保で大グラウンドに来られた保護者の方々もいらしたと伺いました。小学生の子ども達の元気いっぱいな活躍と笑顔があふれる、アットホームな雰囲気のすてきな運動会でした。

 その昼休みの時間帯に、グラウンドの向こうにある湘南学園プールをめぐって、中高水泳部の「泳ぎ収め」の会が開かれました。現在のプールは、学園小学校の新校舎と新体育館の建設に伴って、取り壊しにより歴史の幕を閉じることになっています。
 湘南学園プールは、1959年7月にプール開きとなって以来、半世紀にわたって大事にされ利用されてきました。当時最新の設備を備えたモダンなプールは一人の保護者の寄贈を受け、1932年ロサンゼルス五輪800mリレー金メダリストの、 学園体育科・峯島先生のご指導で、現水泳部の前身にあたる「湘南学園スイミングクラブ」が結成されてから、実に52年間の年月が流れています。学園の園児・児童・生徒達そして水泳部員の活動に寄与し、水の管理や清掃、点検に心が砕かれ、施設は長く維持されてきました。
 新しく体育館の屋上にできるというプールが使えるのは、再来年からの予定で、それまで中高部員達はあちこちを移動して活動を続けていきます。

 今日のプログラムは辻PTA会長を始め、全学PTAの協賛お力添えを頂き、部員諸君と保護者の方々や同窓会など関係者の方々の出席を頂きました。
 川口・有薗両顧問から挨拶と歴史の説明があり、部長とOB、保護者のご挨拶があり、メインは「正しい4泳法のデモンストレーション」と「部員による競泳会」でした。水泳部の29名の諸君は、涙と思いの染み込んだこのプールで、存分に泳ぎまくり、声援を送り合っていました。柔らかな日ざしの中で、学園の深い歴史と躍動感に満ちた若者のパワーが、水しぶきのもとでキラキラ光っていました。