第1375回 学園の素敵な人々

2018年4月27日

これまでの教員生活を振り返ると、様々な出会いがありました。出会った生徒諸君、保護者の皆様、そして仲間として支えてくれた同僚の先生・・・。たくさんの人々にいろいろなものを与えて頂きました。

その人々とは・・・・
まず、・・・・この方々は人としてとても魅力的なのです。その中に輝きがあるのです。
そして、私にとって・・・・とても大切なことに気づかせくれる人々なのです。こうした周囲の方々から与えて頂いたことが私の人生の宝物になっていることに気づかされるのです。

さて、この校長通信では、湘南学園のさまざまな取り組みについてお知らせする一方で、「学園の素敵な人々」のご紹介もしてきたいと思います。

石原教諭

本日は、湘南学園中学校高等学校、社会科教諭の石原正博先生をご紹介します。

石原先生は、1971年生まれの47歳。現在高3A組(文系クラス)の学級担任および学年主任を担当しています。バドミントン部の顧問でもあり、多忙な日々を送っています。

私(木下)は、数年前、石原先生と高3学年会で共に過ごしたことがあります。当時、石原先生が文系クラス、私が理系クラスの担任をしていました。石原先生は生徒からとても人気がありました。特に世界史の授業に対する生徒の信頼感は抜群でした。

「石原先生の授業があるので塾は不要です」と言い切る生徒も少なくありませんでした。大学受験に対する指導にも定評があり、多くの生徒諸君から信頼されていました。

(前置きはこれぐらいにして)石原先生にインタビュー行いましたので、以下、ご報告致します。

(1) 若い頃、どのようなことを経験されましたか?
大学(文学部教育学科)時代に政治思想史に興味を持つようになり、やがて大学院で本格的に勉強しようと決意しました。大学院入学試験のときには本当によく勉強したと思います。教員免許は小学校、中学校、高等学校の免許を取得しました。
将来は研究職に就きたいと思っていたので、大学院へ進学しました。大学院では、博士課程(後期課程)まで学びました。政治思想史が専門。大学院では、政治思想史研究家の田中浩先生に師事。その先生のもとで研究生活が4年ほど続きました。しかし、理系とは違い文系の大学院からは、卒業後の就職が難しいという現実もありました。
いろいろなことを経験しました。3ヶ月くらい単身イギリスに行ったり、帰国後は工場で働いたり、コンビニでアルバイト、という経験もしました。その後、ご縁があって、湘南学園での教員生活が始まり現在に至るわけです。

(2)教員生活で楽しいところは何ですか?
昔は苦労をしましたが、生徒が成長していく姿を間近で見ることが出来るところが楽しいですね。中高時代は成長が著しく、その中で若者たちは大人としての出口を待っています。そうした生徒諸君たちと共に歩めるところが楽しいですね。高3を担当して卒業を迎えると、「また頑張ろう」と思えるのです。それ以外の時は、もう辞めたいと思うことも時にはありますよね(笑)。生徒諸君が成長をするいろいろな場面に関わることが出来る、このような仕事は他にはないと思います。自分の学生時代を振り返ると、先生方と生徒たちが一緒になって何かを一生懸命にやったという記憶がないのですが、湘南学園は教師と生徒が一緒に何かに向かって夢中になって取り組んでいく学校ですね。他校や塾で勤務をした経験もあるのですが、(例えば)合唱コンクールがこんなにも盛り上がった学校は他にはなかったと思います。

(3)学園生の良いところは何ですか?
まず、人なつっこいところですね。そして生徒相互の距離も近い。また素直です。進路指導をしていても素直に聞いてくれる子が非常に多いのです。しかし、それだけになおさら責任の重みを感じています。

(4) 学園生に期待したいことはどのようなことですか?
実は、本校の建学の精神と同じです。私の言葉で言うと、「これからの社会をリードできる人間になって欲しい。」ということです。
卒業式の日には、高3の担任としてクラスの生徒に言おうと決めていることがあります。それは「人に対して優しさを持て。弱い者の立場に立てる人になれ。」ということです。

(5) これからの目標は何ですか?
湘南学園というこの学校をどこにも二つとない存在感のある学校にしたいと思います。日本で一番の学校。何事にもチャレンジをしていくことが大切にされる空気を創りたいです。自分の職場に対して誇りを持ちたいと思います。