第324回 湘南学園中高のクラブ活動について(2)

2011年10月18日

 湘南学園中高では、部活動の指導について、次のように位置づけています。

 在校生の皆さんが、勉学に力を入れて希望する大学に合格~進学できる高い学力を身につけること。これは最優先の目標です。
 その上で、せっかくの6年間の学校生活ですから、興味や関心のある運動・文化のクラブを選び、勉学との両立を図りながら、できるだけ部活動も存分に楽しみ、技能や体力を向上させて欲しいと願っています。
 初心者として始めた人も、練習や研究を惜しまず努力すれば、大会などで成果を上げ、より高い目標を掲げて続けていくことができるでしょう。

 部活動は、同じ目標を共有する仲間と切磋琢磨して、友情やチームワークを深く学べる重要な舞台です。挫折や悔しさも経験し、耐えて頑張って苦労が実る達成感も体験できます。限られた時間をやり繰りして勉学と部活を両立させる努力。上級生の指示で、また下級生をリードして役割を分担し、皆の士気を高めていく努力。これらは将来の仕事や実生活にも生かされることでしょう。

 中学1年の新入生は、新たな学校生活に慣れるまで、クラブ入部はしばらく待ってもらいます。4月には生徒会の新入生歓迎会や、学年のガイダンスや遠足があります。新入生諸君は日に日に友だちが増え、緊張も和らいでいく様子が見えます。5月には体育祭があり、高校生のリードで取り組み、先輩達の優しさに出会えます。この間、連休明けに文化部と運動部の個別説明会があり、希望する所へ行って話を聞きます。体育祭開けからは「仮入部」期間が設けられています。そして6月初めに、最初の定期試験である前期中間
試験に臨みます。その後、いよいよ自分が選んだクラブに「本入部」となります。

 運動部と文化部の兼部も認められていますが、練習日の多い部に入る場合はその部1つに専念するのが普通です。新入生も夏の大会あたりから具体的な目標を持って練習に励んでいくことになります。また夏休みには練習時間も十分にとれて、夏合宿を設けて先輩達と宿泊しての特訓に臨める部も出てきます。(明日につづく)